【第10版】不動産テックカオスマップ公開

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不動産テック協会（代表理事：滝沢潔〈株式会社ライナフ 代表取締役〉、巻口成憲〈リーウェイズ株式会社 代表取締役〉）は、2024年8月28日（水）に開催された「不動産テック カオスマップ 最新版（第10版）発表セミナー 2024」において、不動産テック カオスマップ第10版を公開しました。

不動産テックカオスマップの重要性

不動産テックカオスマップは、不動産業界におけるIT技術の活用状況を可視化する重要なツールです。

業界全体の現状把握や新たなビジネスチャンスの発見、競合分析をサポートし、企業の戦略的な意思決定を支援します。

また、投資家にとっては成長性を評価する資料として役立ち、不動産業界全体の技術革新と進化を促進します。

カオスマップは不動産業界のデジタル化を推進し、未来の市場発展に貢献する役割を果たしています。

不動産テックカオスマップ第10版公開

「不動産テックカオスマップ」第10版では、前回版と比較して大きなアップデートがいくつか行われています。

まず、掲載されているサービスの数が499件に増加し、前回から28件増えました。

特に「業務支援」や「クラウドファンディング」のカテゴリでは、それぞれ81サービスが掲載され、前年に比べて大幅な増加が見られます。

また、VR/ARによる物件内覧やAIチャットボットによる顧客サービスの向上、従業員の負担軽減などの技術が引き続き注目されています。

さらに「不動産データベース」カテゴリが大幅に増加し、131.25％の伸びを見せたことが特徴です。これにより、データ駆動型の意思決定が不動産業界全体でますます重要視されていることが示されています。

一方、「クラウドファンディング」分野では、サービスの入れ替わりが激しく、新規参入が増える一方で、既存サービスの多くが市場から撤退しています。

また、AIやビッグデータの活用が進み、市場分析や顧客行動予測などにおいて正確なビジネス判断を支える技術が浸透している点も強調されています。

【不動産テックカオスマップ第10版変更点】

・サービス内容の変化により該当しなくなったものの削除

・運用が１年間なされていないものの削除

・メディアのみのサイトを削除

・集客、送客サイト、自社物件サイトの削除

・不動産情報を「不動産データベース」に変更

・「リフォーム、リノベーション」カテゴリーの削除→マッチングサービスに統合

・「物件情報、メディア」は削除→物件情報は不動産データベースと統合

詳細については、不動産テック協会のホームページをご覧ください。

参考：プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1｜PR TIMES

最新不動産ニュースサイト「R.E.port」

リビンマガジンBiz

Tokyo Takken

不動産テックがもたらす未来

不動産テックの発展は、不動産業界に大きな変革をもたらしつつあります。

以下では、不動産テックがもたらす未来の姿を、4つの観点から詳しく解説します。

効率化と自動化

従来の不動産管理業務は、書類作成や契約手続き、点検業務など、多くの手作業が必要で、時間と労力がかかっていました。

しかし、AIやRPA（ロボティック・プロセス・オートメーション）などのテクノロジーを活用することで、契約の自動化や賃貸管理のデジタル化が進み、担当者の作業負担を大幅に軽減することができます。

不動産テックの発展により、入居者との契約締結がオンラインで完了する電子契約システムや、家賃の自動支払いシステム、スマートロックを使った鍵の引き渡しの自動化などが一般的になってきています。

オーナーや管理会社はより少ない人員で多くの物件を効率的に管理することが可能となり、管理業務全体のコスト削減が期待されます。

また、業務のスピードが向上し、入居者へのサービス提供が迅速かつスムーズになるため、入居者の満足度も高まります。

透明性の向上

不動産取引の透明性向上も、不動産テックがもたらす大きな変化の一つです。

特にブロックチェーン技術を用いることで、不動産取引における履歴の改ざんや不正行為が防止され、取引記録が一元化されるため、信頼性が飛躍的に向上します。

例えば、不動産売買時に発生する所有権の移転手続きがブロックチェーン上で記録されることで、取引プロセスの正確性と透明性が保証され、後々のトラブルや紛争を回避することができます。

また、インターネットを通じた物件情報のオープン化も進んでおり、物件の評価や過去の取引履歴、周辺環境のデータが誰でも簡単にアクセスできるようになっています。

このように、不動産取引においては、透明性の高い情報提供が重要視されており、不動産テックがその基盤を強化しています。

不動産管理のリアルタイム化

IoT（モノのインターネット）やスマートデバイスの導入により、不動産管理はよりリアルタイムに行えるようになっています。

IoT技術は、建物内の各種設備やエネルギー消費をセンサーでリアルタイムにモニタリングし、異常や故障の早期発見が可能になります。

例えば、エアコンや給湯器などの主要な設備の故障をセンサーで検知し、管理者や入居者にすぐに通知することで、迅速な対応が取れるようになります。

また、エネルギー消費のデータを収集して最適化することで、無駄なエネルギー消費を抑え、コスト削減にもつながります。

さらに、スマートロックや防犯カメラを連携させることで、入居者の安全性が強化され、安心して生活できる環境が整えられます。

不動産管理のリアルタイム化は、不動産の価値を保ちつつ、入居者の快適な住環境をサポートします。

持続可能な不動産管理

近年の環境問題への意識の高まりに伴い、不動産業界でも持続可能な管理が重要視されています。

不動産テックの進化は、持続可能な不動産管理を実現する上で不可欠な要素となっています。

ZEH（ゼッチ）住宅のようなエネルギー効率の高い建物は、再生可能エネルギーの導入や、エネルギー消費を抑える省エネシステムを取り入れることにより、建物の運用コストが抑えられるだけでなく、環境への負荷も軽減されます。

また、スマートシティ構想が進む中で、都市全体をエコシステム化する取り組みも進行しています。

エネルギー管理システムや交通管理システムを統合し、街全体でエネルギー効率を最大化することで、より持続可能な都市開発が可能になります。

こうした技術は、個々の建物だけでなく、地域全体の不動産価値を向上させることにもつながります。

不動産テックのTATSUJIN

（2024年現在、累計7300店舗超のご利用企業様がいらっしゃいます。）

〈不動産テックサービス「TATSUJIN」サービスHP〉

https://tatsujin.tech/

〈「不動産テックのTATSUJIN」Youtubeチャンネル〉

https://www.youtube.com/channel/UCrnFsX4KZBD-0BGUiblfYA

まとめ

不動産テックは、業務効率化や自動化、透明性の向上など、業界全体に多大な変革をもたらしています。

不動産テックカオスマップは、この変化を視覚化し、最新のテクノロジーやサービスを理解するための重要なツールです。

特に第10版では、不動産管理のリアルタイム化や持続可能な不動産運営を目指すためのテクノロジーの進化が顕著に表れています。

「TATSUJIN」は、これらの技術革新を活用して不動産会社の業務改善をサポートし、より効率的かつ競争力のある経営を実現するためのサービスです。

不動産業界がさらなる成長を遂げるために、テクノロジーとの連携は不可欠であり、今後も「TATSUJIN」をはじめとする不動産テックが未来を切り拓く鍵となるでしょう。

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