新型コロナ|緊急事態宣言を鑑みた3つの対応と不動産テックの活用
2020.04.11
築年数が経過建物をリノベーションするか建て替えるかで迷う人は多いと思います。
一般的にはリノベーションの方が安くなると言われていますが本当にそうなのでしょうか。
今回は、リノベーションと建て替えのそれぞれの費用と特徴について比較していきます。
まずはリノベーションと建て替えについて定義から説明します。
まずリノベーションとは、建物全体に大規模な改修を施し、新たな価値を付け加えることを指します。
例えば、間取りを変更したりシアタールームを増設するといったことがリノベーションに該当します。
単に以前の状態に戻すリフォームとは違い、既存の建物にプラスで価値をつけることで良い生活を実現しようとするのがリノベーションとなります。
程度にもよりますが、リノベーションの案や費用の相談をしてから工事が終わり住み始められるまでの期間は約3ヶ月〜と言われています。
新しく建物を建築することを指します。
建て替えとは、古くなった建物を基礎の部分から取り壊し、ゼロから建物が古くなったり、家族が増えて思い切って家を変えたいときなどに行われます。
マイホームの建て替えを行う場合は、古屋を取り壊すことになるので不動産の滅失登記をしなければなりません。
また、最低でも案や費用のプランが決まって工事が終わるまで4〜6ヶ月かかるものと思っておいた方が良さそうです。
実際リノベーションと建て替えのどちらがお得なのか、それぞれの費用についてみていきます。
気になる費用ですがリノベーションの場合は小規模なものから大規模なものまであり、おおよその相場は350万〜2,000万円と言われています。
工事の坪単価としては一坪あたり30万〜40万円以上が基本です。
また、リノベーション自体の費用以外に工事の規模によっては、仮住まいや引越しの費用がかかったり、増築や減築で床面積が変わる場合は、登記の申請が必要となってきます。
新しい建物を建てる工事にかかる費用は1,000万〜4,000万円ほどで坪単価は一坪あたり40万〜90万円が相場です。
しかし、そこに建物の解体費や仮住まい・引越しにかかる費用、また登記にかかる費用や地鎮祭などの儀式代等がプラスでかかります。
これらの諸費用は基本的には必要なものなのでそれも込みで費用として考えておかなければなりません。
リノベーション | 建て替え | |
工事費の相場 | 350万〜2000万円 | 1,000万〜4,000万円 |
工事費の坪単価目安 | 30万〜40万円 | 40万円〜90万円 |
工事以外の費用 | ・工事の規模によっては仮住まいや引越しの費用 ・増築や減築で床面積が変わる場合は登記の申請費 | 基本費用として ・建物の解体費 ・仮住まい、引越し代 ・登記費用 ・儀式代(地鎮祭など) |
リノベーションの費用と建て替えの費用それぞれをまとめると以上のようになりました。
やはり費用の面で見るとリノベーションの方が圧倒的に安く抑えられることがわかります。
建て替えは家をもう一回建てることになるので高くなってしまいますし、解体費など諸経費がかなりついてくるので総合するとかなりの費用がかかると思っておいた方が良いでしょう。
リノベーションは大規模な改修をする場合でも建物の骨格自体はそのまま使うのでその分費用は抑えられます。
費用だけで見るならリノベーションの方が建て替えより圧倒的に良いということが言えると思います。
ではリノベーションと建て替えの特徴をメリットとデメリットから見ていきましょう。
まずリノベーションの最大の長所としてコストを抑えながらも様々なライフスタイルにあった物件を作り出すことが可能であることが挙げられます。
予算組みもしやすいので比較的敷居が低いものとなっています。
また、リノベーションは改修箇所を絞れるので工事中でも住み続けられる場合があります。
工期も建て替えに比べて短いので生活が制限されることは少ないでしょう。
逆に、短所としては建物の構造的に理想の間取りにできないことがあり、自由度が低くなってしまう可能性があります。
他にも築古の建物であれば一部をリノベーションしようとしても他の部分の劣化が目立つので結果として全体を改修することになったりプラスで補修費用がかかってしまう場合もあります。
建て替えのメリットは、なんといっても新しく建物を立て直すことによる間取りや設備などの自由さです。
建物ごと新しいコンセプトのデザインにしたりもできますし、耐震・耐熱などの施工もしやすいので既存の建物に対する不満はほぼ解決できるといって良いでしょう。
また、リノベーションよりも簡単にローンを組むことができるのも魅力です。
ですが反対に、ほぼ新築のようなものなので手間や費用がかなりかさんでしまいますし、工期も長くなってしまいます。
建て替えの費用だけでなく、固定資産税などの各種税金や廃材の処分費等もかかるのでかなりのコストになります。
リノベーション | 建て替え | |
長所 | ・コストを抑えながらデザイン等を変えられる ・予算が組みやすい ・改修箇所を絞れる(居住しながら工事できることも) ・工期が短い | ・間取りや設備等を自由にできる ・耐震、耐熱の施工などもしやすい ・ローンを組みやすい |
短所 | ・建物の構造的に自由度が低くなることもある ・古い建物だと補修費がかかる場合もある | ・手間や工事費用がかなりかさむ ・工期が長い ・各種税金がかかる ・諸経費が多くかかる |
リノベーションと建て替えの特徴をまとめると以上のようになりました。
リノベーションの特徴は費用や工期の面からも比較的手軽に行えるということでしょう。
逆に建て替えに比べるとデザインなどが自由に決められないということが短所となります。
建て替えは逆に自由度はとても高いですが、一から建物を建てるので費用も時間も多くかかってしまいます。
総合的に見るとコスパを重視するならリノベーション、自由度を重視するなら建て替えということになります。
リノベーションと建て替えを費用や特徴で比較してきました。
それぞれにメリット・デメリットはありますが、費用という面で見れば圧倒的にリノベーションに軍配が上がります。
既存の建物をリノベーションすることで求めるデザインや設備等が実現できるかまず考えて、それで難しそうであれば予算と相談して建て替えを検討してみてはいかがでしょうか。
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