賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
今回の記事では、マンション管理士の資格に合格するための勉強方法や、勉強のためのポイントをまとめました。
ぜひ参考にしていただき、今後の試験勉強の対策や準備にお役立てください!
▶︎参考記事:「本気の人の不動産三冠資格と、更なるキャリアアップへのおすすめ・人気不動産資格」
マンション管理士は、マンションや集合住宅などの共同住宅の管理に関する業務を行う際に必要な知識や技能を身につけた資格取得者(国家資格)のことを指します。
マンション管理組合側に立ち、マンションで発生する日常的な事から、大規模修繕、建替え等様々な問題を取り扱い、管理組合の相談に応じ解決していくスペシャリストです。
具体的な業務としては、マンションの区分所有者等の相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うことが主となります。
管理組合にアドバイスをしたり、建物の維持や運営がうまく行くようにコンサルティングを行います。
ですので、建物管理に必要な知識や法令、契約の取り扱いなどの専門的な知識が必要であり、オーナーや入居者と円滑なコミュニケーションを図りながら共同住宅の適切な管理を行うため長けた経験値も必要となります。
業務的に、住民トラブルの解決にあたることもあれば
など業務内容は多岐にわたり、専門知識を有したコンサルタント・アドバイスを求められるため、資格としても難関の国家資格となります。
不動産資格の三冠(トリプルクラウン)と呼ばれており、その中でもこの資格試験は一番難しいと言われています。
注)マンション管理士と管理業務主任者の違いに混乱する事があります。
・マンション管理士は、マンション管理組合側に立ち、住民からの相談に応じ、法的見地からアドバイスを行うコンサルタントになります。 マンションで発生するさまざまなトラブルに対し、解決をサポートします。
・管理業務主任者は、主にマンション管理会社側に立ち、管理会社の従業員としての任務を果たします。 管理委託契約時の重要事項説明や、組合に対して管理状況の報告などを行います。
マンション管理士の試験概要と合格率は以下の通りです。
6月2日に公式機関からの発表がありました。
【試験日程】令和5年 11月26日(日) 午後1時~午後3時
【主務官庁】国土交通省
【試験機関】(公財)マンション管理センター
【受験案内書】(公財)マンション管理センターにて令和5年8月1日(火)からダウンロード可能
【受験資格】誰でも受験できる(年齢・学歴・取得資格などの制約はない)(登録には登記されていないことの証明書必要)
【出題形式】マークシート式(4肢択一式)・2時間で50問
【申込期間】令和5年9月1日(金)から令和5年10月2日(月)
【申込方法】例年願書を取り寄せ郵送で出願(上記申し込み期間中に(公財)マンション管理センターへ郵送)
【試験地】札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市、 那覇市並びにこれらの周辺地域
【受験料】9,400円
【合格発表】 令和6年1月5日(金)
・指定試験機関公益財団法人マンション管理センターのホームページ(https://www.mankan.org/)に合格者の受験番号が掲載される
・各受験者へ合否通知書が送付される
【合格率】受験者数は12,000人程度。合格率は8〜11%程度。合格点は50点中の37~40点。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格点 |
令和1年 (2019年) | 12,021 | 991 | 8.2% | 37点 |
令和2年 (2020年) | 12,198 | 1,045 | 8.6% | 36点 |
令和3年 (2021年) | 12,520 | 1,238 | 9.9% | 38点 |
令和4年 (2022年) | 12,209 | 1,402 | 11.5% | 40点 |
マンション管理士試験では、想定される試験内容として、次のとおり公表されています。
(1)マンションの管理に関する法令に関すること
マンションの管理に関わる決まりごとについて、法律を通して問われる内容です。実際の実務に必要な知識を取得していきます。
法律が改正されると、法令に関する問題や知識も変わるため、試験までに変更された内容を理解しておくことも必要です。
法令問題の中でも、区分所有等に関する法律と標準管理規約、民放などは、試験内容で出題数が多い特徴があります。とくに、区分所有等に関する法律と標準管理規約は、基礎的な内容の理解につながる土台です。
試験では、法令問題が中心に出題される傾向があるため、合格につながる点数をしっかり獲得できるようにしていきましょう。
(2)マンションの管理に関する会計と管理事務
「管理組合の運営の円滑化」のため、マンション管理に関わる税金など、お金に関する内容や管理組合の決まりについての知識を問われる内容が出題されます。
マンションの運営に関する集会、管理組合業務に関する役割、苦情や対策について、管理組合に関する訴訟など、管理組合に関する総合的な内容も含まれます。
会計・監理実務の内容は、法令問題の区分所有法や標準管理規約に関わる内容とも重なります。
(3)マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること
マンションが安全に利用できるように、構造や設備の理解、建物の長期的な修繕計画や診断、規模の大きいマンションの修繕に関わる内容が出題されます。
マンションは、年数が経つごとに老朽化が進むため、構造を理解した専門家が、定期的な修繕計画を立てて管理する必要があります。
マンション管理士としての知識を現場で生かし、現場修繕に関するアドバイスが必要になるため、この知識は必須です。
マンション管理に関わるプロとして、法律の知識があるため、専門的な知見からサポートが可能です。
(4)マンション管理適正化の推進に関する法律に関すること
マンション管理士の資格を持つ人が、実務をする上で知っておく必要があるルールとして、法律内容などが出題されます。
例年、この出題は問題数も少ない傾向にありますが、現場では必要となる法律の知識について問われるので、軽視できません。
マンション管理士の試験に合格するためには、まず自分の目標を明確にすることが大切です。
目標を設定することで、勉強のモチベーションを高め、計画的な勉強ができます。
どのような目標が浮かび上がるでしょうか。
・キャリアアップ
・会社への貢献
・顧客に対して役立つ業務をさらに行える
・この資格取得を1つのステップとして更なる資格取得を目指す
など、まずは個人にとっての明確な目標を設定します。
目標を達成するためには、勉強計画を立てることが重要です。
勉強時間や勉強内容、復習の方法などを明確にして、効率的に勉強を進めましょう。
勉強の方法としては
・独学で学ぶ
・通信講座などを受けて学ぶ
の2通りになりますが、これは個人に合ったスタイルを選択しましょう。
独学でも十分勉強が出来たという人もいれば、通信講座を使って良かったという人もいます。
独学であっても、テキスト1冊をしっかりと読み、問題集を複数回繰り返す事で、合格も十分に可能な資格だと考える人がいます。
1つ言える事は、難関の試験であり、長期戦に及ぶ勉強時間が必要であるため、モチベーションをキープすることも、勉強方法を選ぶ際に大切な要素となり、そのために通信講座を利用する事も1つの重要な対策になります。
勉強に向かうスケジュールは
前述したように、長期戦での取り組みとなるため、スケジュール管理や計画立ては慎重になる必要があります。
時間があると思ってしまうことで、尚のこと十分な準備や勉強が難しくなります。
ましてや、会社での業務をこなしながらの試験勉強になるので、平日と休日に分けてスケジューリングするなどの計画が必要です。
通信講座や勉強会のコミュニティの中には、このような計画立ての部分も大いにサポートしてくれるところが多いので、自己管理が苦手な方は、そういった講座を活用することも合格のための必要な対策になるでしょう。
マンション管理士の試験に合格するためには、適切な教材を選ぶことが大切です。出題範囲に合わせた教材を選び、重要なポイントを押さえた問題集や模擬試験を活用しましょう。
通信講座を利用すれば教材は最も効率が良いとされているものを提供されます。
また独学の場合も、以下のようなサイトを利用して、準備をすることができます。
単に知識を暗記するだけでは、マンション管理士として実務で役立つことはできません。
実践的な勉強法を取り入れて、知識を実践に即して学ぶことが大切です。
この事については後述します。
模擬試験や過去問題を活用し、試験に対する充分な準備をしましょう。
マンション管理士の試験は、毎年同じような形式で行われています。
過去の試験問題を解いて、問題の傾向や出題形式を把握することが大切な対策です。
また、解答を通じてどのような点が不十分だったかを洗い出し、その点について補充します。
正確に時間を計り、模擬試験の成績を分析して、不足している知識や技能を把握する必要があります。
長期間の試験勉強では、モチベーションを維持することが大変です。
マンション管理士の試験に合格するための勉強時間は半年〜9ヶ月ほどかかると言われており、長期戦での取り組みになります。
・時間の確保や環境の確保
・自分に合った勉強法で勉強できているか
・仲間との勉強会などを通じてモチベーションを高める
・独学だけに頼らず通信講座を利用したり、ネット上のコミュニティに参加するなどしてモチベーションをキープする
ことが大切になります。
マンション管理士の試験範囲は非常に広く、勉強の範囲が膨大です。
しかし、効率的に勉強を進めるためには、試験範囲を絞った勉強をすることが大切です。
試験の重点となる部分を過去問題などを参考してに注目し、それについて徹底的に学びましょう。
マンション管理士の試験は、実務での経験が役立ちます。
自分が管理しているマンションで、試験範囲に関わる問題が起こった場合は、その問題を解決するためにどのような知識や手続きが必要かを確認しましょう。
そのような経験から、試験の問題解決の方法を学ぶことができます。
経験が命となります。
同じ試験を目指す人たちとグループ学習をすることで、情報交換や協力しながら勉強を進めることができます。
最近ではオンラインを利用したWEB上でのコミュニティなどもありますし、同じ社内で試験を志す人と定期的な勉強会を開催しても良いでしょう。
また、自分の理解度を確認するために、グループでの模擬試験の答え合わせの機会などを設けるなども効果的です。
マンション管理士の試験は、用語や法律の知識が必要です。
それらを一覧化して、簡単にまとめたチェックリストを作成すると、復習や理解がしやすくなります。
長期戦の試験勉強になるため、最初の頃に勉強したことを忘れてしまう心配があるでしょう。
誰もが、一度勉強した内容も、時間が経つと忘れてしまいます。
定期的な復習を繰り返し行うことが重要です。
この復習のために使う時間もスケジュールの中に組み込んで計画を立てましょう。
あらかじめ、マンション管理士の試験範囲を確認し、どのような内容が出題されるかの全体像を把握することが大切です。
時間はあるからと、勉強を進めながら試験範囲を確認していくといった状態では、合格への遠回りとなってしまうでしょう。
過去問や公式テキストなどを参考にすると、最も把握がしやすいです。
マンション管理士試験では、建築物の構造や法律などの基本的な知識が問われます。
実践・応用以前に、まずは基本的・基礎的な知識を習得することが重要です。
そのためには前述したような、用語や法律の知識を一覧化して、チェックリストを作成するなど、基礎学習のための方法を設けます。
受験前には、試験当日の対策を慎重にゆとりを持って行います。
元々が日々、忙しい業務をこなしている方が多いので、試験準備が十分にできず、当日や間際になって慌ててしまう事も想定できるかもしれません。
ですが、せっかくの試験勉強を無駄にしないために、試験会場の場所や時間、持ち物の確認、試験中の注意事項などを十分すぎるほどに確認し、試験当日には余裕を持って会場に到着するようにしましょう。
マンション管理士の試験には、実践的な問題も出題されます。
実務経験がある場合は、それを活かすことができますが、経験がない場合は、模擬試験などを通じて、実践的な問題に慣れることが大切です。
何より、試験後に、実践の場に活かしていくための資格ですから、試験内容にも実践的な事が含まれていますし、これまでの経験を活かして試験に臨む意気込みが必要です。
マンション管理士の試験に合格するための、勉強方法と合格のためのポイントについて解説しました!
・マンション管理士とは
・マンション管理士の試験勉強のための準備や流れ
・どのような勉強方法があるか
・合格のためのポイント
をまとめてあります。
ぜひ11月の試験に向けて、今から準備を始めて、この記事を参考にして勉強に取り組み、合格を目指してください!
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