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不動産テックで業務改善!【応用編】~サービスの活用~

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不動産テックで業務改善!【応用編】~サービスの活用~

不動産業務の改善・サポートを行う不動産テックは数多くありますが、それらを導入したからといって必ずしも効果が出るということはありません。

自社の課題と機能がマッチしていなかったり、マッチしていたとしても有効に活用できていない会社も多いです。

逆に、その不動産テックで想定されている以上の活用をし、大きく結果を出している会社も存在します。

今回は、不動産テックを導入・活用する上でのポイントと前回の基礎編で紹介した不動産テックサービスの活用・導入効果について解説していきます。


不動産テックで業務改善!【基礎編】はこちらから

https://retech-network.com/posts/detail/569


〈目次〉
不動産テック導入のポイント
   現状を分析する
   DX(デジタルトランスフォーメーション)を意識する
   クイックヒットを打つ
不動産テックサービス導入の効果
   建物点検「きろくん」
   外壁診断「がいへきんぐ」
   空室対策「くうしつたいさくん」
   物件プロモーション「NODAL VIEW」
   物件写真編集 「フォトステ」
   顧客分析「とうろくん」
   Webマニュアル「ちんたいちょう」
   社員教育「きょういくん」
不動産テック導入の注意点
   サービスのサポート体制を確認
   関係者への説明
まとめ 


不動産テック導入のポイント

冒頭でもお伝えした通り、不動産テックの導入は必ずしもうまくいくとは限りません。

ですが、意識を変えることで効果的に導入を進めることはできます。

以下で不動産テックの導入に際して必要となる考え方を解説します。


現状を分析する

企業が置かれている現状をしっかり理解し分析することでこれから何が必要となるのかを把握しましょう。

管理の仕組みに問題があるのか、集客率が悪いのか、抱えている問題を全て洗い出すことが必要となります。

不動産テックにも様々あるので、現状の課題や問題点から今後どういったことをやっていきたいのかを考えた上で必要なものを選択することが重要です。


DX(デジタルトランスフォーメーション)を意識する

 DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、「デジタル技術の浸透によって人々の生活をより良いものへと変える」考え方です。

デジタル技術を導入することで業務効率や生産性が上がるということはイメージしやすいと思います。

「不動産テックで改革!」と意気込んでも対応しきれないことが多いので、まずは「仕事をデジタルに移行する」ことを意識しましょう。


クイックヒットを打つ

不動産テックには今までの不動産業をガラッと変えるような画期的なものが多く存在します。

実際導入することで大きく業務改善ができた企業も多く存在しています。

しかしその分、不動産テックに期待をしすぎたり、大きな成果を得たいと思うがあまり空回りしてしまうことも少なくありません。

成功のために必要となるのは、小さな業務改善や業務改革を積み重ねていくようイメージすることです。

一度に全てを変えるのは難しいのでまずは手元の業務を効率化していく、細かくクイックヒットを打つことを意識しましょう。


不動産テックサービスの導入事例

ここでは基礎編で紹介した不動産テックサービスそれぞれの活用法と導入効果を合わせて紹介します。


建物点検「きろくん」

建物点検アプリ「きろくん」建物点検アプリ「きろくん」 

「きろくん」の詳しい内容についてはこちらから

https://tatsujin.tech/kirokun/


建物点検サポートアプリである「きろくん」は、建物点検業務にかかる時間の短縮、点検レベルの統一を図る目的で導入されることが多いです。

過去の点検結果と照らし合わせながら点検を行なっていくという方法を取る会社が多いですが、それだと膨大な過去の点検資料の中からこれから点検に行く部屋の資料を見つけ出すという作業に多大な時間がかかってしまいます。

また点検表が紙であったり、点検する人によって内容が違うことも多く、業務として非効率になりがちです。

きろくんを導入することで、スマートフォンで誰でも簡単に建物点検が行えるのでレベルも標準化され、抜けや漏れもなくなります

物件清掃スタッフにきろくんを使用させることで清掃マニュアルとしての役目も果たします。


「きろくん」導入で実現できること

・チームマネジメント:点検レベルの統一化

・生産性アップ:点検業務において年間1885時間の業務効率化(実績)

・ペーパーレス:デジタルシフトで点検書類をゼロに


「きろくん」導入で得られる結果

・点検スピードを見える化することで早い人・遅い人の点検効率の差が明らかに

・各自 点検時間を意識することによって効率化するための改善策を考えるようになった

・マネージャーもアドバイスがしやすくなり適切な指導・マネジメント法が明らかに



外壁診断「がいへきんぐ」

外壁診断・提案書作成システム「がいへきんぐ」外壁診断・提案書作成システム「がいへきんぐ」 

「がいへきんぐ」の詳しい内容についてはこちらから

https://tatsujin.tech/gaiheking/


外壁診断・提案業務は必要な知識も多く経験も必要で、できるスタッフが少なかったり、そもそも提案できていないことも多いです。

外壁診断アプリ「がいへきんぐ」は一級建築士監修の下作成されており、アプリに従うことで外壁提案のチェック項目や手順なども正しく理解し正確に行うことができます。

築10年を超える物件を登録しておくことで対象物件をピックアップし、毎月の巡回報告書と連携させることでオーナー感度が確認可能となります。

それによって業務効率化のためにも必要な空提案の防止ができます。

適切な提案でオーナーの信頼も得られやすく、その他の提案もしやすくなるでしょう。


「がいへきんぐ」導入で実現できること

・収益アップ:外壁修繕の収益化

・生産性アップ:外壁提案書作成にかかる時間を86%削減(実績)


「がいへきんぐ」導入で得られる結果

・今まで他社にとられていた外壁修繕が可能になり、収益源が増える

・経験の浅いスタッフでも提案書作成から実際の提案、見積もりの取得まで可能に

・一件あたりの所要時間が減少し提案数が増加、明瞭な提案内容で受注率もアップ



空室対策「くうしつたいさくん」

空室自動提案システム「くうしつたいさくん」空室自動提案システム「くうしつたいさくん」 

「くうしつたいさくん」の詳しい内容についてはこちらから

https://retech-network.com/kushitsutaisakun


管理会社として必要不可欠な業務である空室対策ですが、物件の現状・相場の把握も難しく、提案書作成にも時間がかかるため、効果的に行えていない会社も多いです。

AIによる空室自動提案システム「くうしつたいさくん」を導入することでそういったヒトが苦手とする部分が補えます。

ライバル物件との比較をAIが行ってくれるので効率的に分析が進められますし、税引き後のキャッシュフローまで自動分析されるため投資効率の改善も行えます。

そのためオーナーに対して効果的な空室提案を短いスパンで行えるので、提案の理解を得やすく、結果として信頼獲得も望めます。


「くうしつたいさくん」導入で実現できること

・業務の見える化:空室対策の見える化と進捗管理

・状況の把握:オーナー情報&交渉・提案の履歴を管理

・管理分析:目標、売上などの数値が把握可能

・オートメーション化:効果的な改善手法の提案書作成が自動化


「くうしつたいさくん」導入で得られる結果

・判断材料となる情報を組み込むことで、意思決定を実現し、“ヒト”の活動をサポート

・フローの一部自動化により作業時間の大幅削減、生産性アップを実現



物件プロモーション「NODAL VIEW」

バーチャル内見アプリ「NODAL VIEW」バーチャル内見アプリ「NODAL VIEW」 

「NODAL VIEW」の詳しい内容についてはこちらから

https://www.crasco.jp/nodalview


少子高齢化により借り手市場、買い手市場となった今の日本では物件の第一印象とも言える物件写真がきれいかどうか、魅力的かどうかが肝となります。

一般的な物件写真は一眼レフで撮りますが、それだと窓の外が白く飛んだり、部屋の中が暗く写ったりしてしまいます。

そこに高画質物件撮影アプリ「NODAL VIEW」を導入することで、誰でも安定して高クオリティの写真が撮影できます。

これによりポータルサイトなどでの閲覧数が増加し、反響数の向上も望めます。

また、静止画の撮影の他バーチャル内見のツアーも作成でき、静止画以上の反響数増加だけでなく、物件に直接案内せずに成約に繋がるといったこともあります。

双方向ライブ機能があり、遠方のお客様と同じ画面を共有することができるので、オンラインでもバーチャル内見しながら補足説明を入れることが可能です。


「NODAL VIEW」導入で実現できること

・プロモーションの拡充:VR内見を活用した新しい物件紹介

・生産性アップ:誰でも簡単に短時間で撮影が可能

・クオリティの向上:プロカメラマン並の高品質な物件写真


「NODAL VIEW」導入で得られる結果

・コロナの影響などで直接内見することが難しいお客様にも内見の機会を与えられる

・撮影スタッフが増員でき、物件写真の定期的な更新が可能に

・高品質な物件写真、VR内見で競合企業・物件と差別化が図れる



物件写真編集「フォトステ」

物件写真編集サービス「フォトステ」物件写真編集サービス「フォトステ」 

「フォトステ」の詳しい内容についてはこちらから

https://photo-staging.jp/


物件にステージングを施しそれを撮影したものをポータルサイトに上げることで普通の物件写真より反響数向上が望めます。

住んでいるイメージがしやすく、部屋のレイアウトなどの参考にもなるのでお客様からの印象もよくなります。

ですが手間もコストもかかるので、ステージング物件を増やすのは難しいです。

そういった時にバーチャルで物件写真にステージングできるサービス「フォトステ」を利用することで、簡単に物件写真を魅力的なものにすることが可能です。

一般的なステージングと違い、様々な内装パターンの写真も作成できるので、効果的にターゲットに訴求することができます。

物件にステージングすることで閲覧数が増加、成約までのスピードも速くなるので、早く成約させたい物件の写真を順次ステージングされたものに変えていくことでより効果が実感できます。


「フォトステ」利用で実現できること

・プロモーションの拡充:物件写真をより魅力的に

・コスト削減:ステージングにかかる手間とコストを削除

・ターゲット層の拡大:異なる画像パターンで様々なターゲットへ訴求


「フォトステ」利用で得られる結果

・ステージングで実生活がイメージしやすくなり、物件成約のスピードアップ

・写真の品質を上げネットでの閲覧数が増加



顧客分析「とうろくん」

顧客分析アプリ「とうろくん」顧客分析アプリ「とうろくん」 

「とうろくん」の詳しい内容についてはこちらから

https://tatsujin.tech/tourokun/


店舗への来店者などから取るアンケートですが、紙ベースで行っていたり集計を手作業で行っているとかなり非効率ですし、データの紛失も起こりやすくなります。

そういったところに顧客分析アプリ「とうろくん」を導入することで、自動で顧客データが集計され、分析がスムーズに行えるようになります。

紙ベースではないので空白で提出されることもありませんし、更新の度に一回一回アンケートを刷り直す必要もありません。

回答データもクラウド上に保存されるので、個人情報流出の危険性も減ります

分析スピードも速くなるので早期の対策が可能で、例えば広告の分析に使うことで出稿すべき広告が判断でき、費用対効果を最大化することができます。


「とうろくん」導入で実現できること

・正確なデータ収集:リアルタイムに情報更新・グラフ化

・記入漏れなし:未回答で設問をパスさせない

・ペーパーレス化:紙での記録を廃止、集計の手間もゼロ


「とうろくん」導入で得られる結果

・お客様データが全て手元にある状態で接客することで、成約率が大幅に改善

・繁忙期でも、瞬時に出稿する広告の判断ができ、費用対効果MAXに

・社員は自信を持ってオーナーに適切な設備提案・報告が可能

・アンケートの集計、分析に割いていた業務時間を50%削減(実績)



Webマニュアル「ちんたいちょう」

賃貸管理Webマニュアル「ちんたいちょう」賃貸管理Webマニュアル「ちんたいちょう」 

「ちんたいちょう」の詳しい内容についてはこちらから

https://tatsujin.tech/chintaichou/


不動産業務は必要となる知識が膨大でかつ経験に頼って業務を進めることも多いので、非効率になりがちです。

それを防ぐべく業務をマニュアル化しようとしても作成が非常に手間であったり、作成しても該当箇所が見つけ辛いといったこともあるかと思います。

また、経験の少ないスタッフを育成する際に直接指導するのは時間も取られますし、質問の機会もできるだけ少なくしたいものです。

そこで不動産特化型webマニュアル「ちんたいちょう」を導入することで効果的に組織のレベルを上げることができます。

ノウハウや知識の登録も簡単、データもインデックス化されるため見つけやすくなっており、誰かに聞かずともまずは「ちんたいちょう」で調べるようにすることで、無駄な時間が削減され生産性を向上させることができます。

ノウハウをフローにすることもできるので、エアコンに関するクレームであればそれにあったヒアリング項目、受け答えの手順を格納することで経験のないスタッフでも安定した対応ができます。


「ちんたいちょう」導入で実現できること

・対応レベルの統一化:賃貸管理ノウハウをわかりやすくフローに

・知識/ノウハウの蓄積・集約:部署ごとのマニュアルや社内ルールをインデックス化

・社員教育の効率化:教育対応時間が大幅削減


「ちんたいちょう」導入で得られる結果

・案件対応に悩む時間や、上司への相談件数も少なくなったことによりチーム全員の負担が減少

・入社後間もないスタッフでも一定のレベルの対応が可能に

・講師スタッフを確保しなくても社員教育がスムーズに進行



社員教育「きょういくん」

不動産特化eラーニング「きょういくん」不動産特化eラーニング「きょういくん」 

「きょういくん」の詳しい内容についてはこちらから

https://tatsujin.tech/kyouikun/


必要知識が多い不動産業において社員教育の効率化は大きな課題です。

社員の入れ替わりも激しい業界なので、教育に時間をかけすぎるのも避けたいところです。

不動産特化型eラーニング「きょういくん」であれば教育担当者の負担も減り、かつ知識の定着率も高めることができます。

不動産に関する知識や基本となるヒューマンスキルなど1000を超える動画がすでに格納されており、視聴必須動画を部署やスタッフごとにカスタマイズすることもできるので、効果的に無駄なく必要な知識だけをつけさせられます。

自社の動画を格納することもでき、ミーティングや社内ルールを格納することで社内のインフラという形で利用することもできます。

入社前の研修として動画をあらかじめ視聴させることで、入社後早い段階から実務に取りかからせることも可能です。


「きょういくん」導入で実現できること

・実務効率化:社員教育にかかる時間とコストを大幅カット

・売り上げアップ:研修のスピードアップで早い段階で実務を任せられる

・採用力アップ:社内大学として設立することで学生へのアピールに


「きょういくん」導入で得られる結果

・新入社員の起こす初歩的なトラブルが減少

・動画視聴の進め具合で社員の特性を理解し、教育の仕方・接し方が判断可能

・教育内容のばらつきがなくなり、社員育成が安定

・マンツーマンで教える必要がなくなり、教育担当にかかる負担が削減


不動産テック導入の注意点

最後に導入する際の注意点をお伝えします。

不動産業界では現在もアナログ体質の会社が多数を占めており、そういった点から導入をしても進めるのに不都合が生じる場合があるので押さえておきましょう。


関係者への説明

業務上関係する業者や物件のオーナーに対して今までとどのように変わるのかあらかじめ伝えておく必要があります。

先ほども述べたように不動産関係業者はアナログがスタンダードであることが多く、未だに紙やFAXなどを利用して業務を行っているところも多いです。

また、オーナーに関しても平均年齢が高くデジタルに慣れていないので、反対意見が出ることも考えられます。

不動産テックを導入して何が変わるのか、そしてどういった効果が出るのかを前もって説明しておくことで相手に心づもりさせる時間を与え、理解してもらいやすくなります。


サービスのサポート体制を確認

そしてやはり一番反発が来やすいのが社内です。

不動産テックを導入したはいいものの、実務を行うスタッフがそれについて行けずすぐ解約になってしまう会社は実は非常に多いです。

そのため導入した後のアフターフォロー、サポート体制がしっかりしているかも導入前に確認しておきましょう。

サポートを受けるのにもお金がかかる場合があり、うまく軌道に乗る前に費用がかさむことは避けたいところです。

デジタルに慣れていない会社は特にしっかり見ておきましょう。


まとめ

不動産テックを導入する会社は増えており、今後益々導入が進むことが予想されます。

しかし、導入したから結果が出るというわけではありませんし、導入の際に壁も存在します。

サービスごとの導入効果も細かく調べた上でポイントを抑え、導入を検討してみてはいかがでしょうか。





不動産テックサービス紹介

不動産テックのTATSUJIN

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