賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
年に1度弊社が開催している社内アイデアコンペ「クラスコンペ2021」が2021年1月15日に開催されました。
不動産業界も生き残るためには、みんなで考え変化していく時代となりました。
そこで「アイデア実行企業」であるクラスコは社員から新規事業・業務改善アイデアを募集し、積極的に業務改善に取り組んております。
今年も、社員から新規事業・業務改善アイデアを募ったところ、例年にはない新しい発想や、今すぐ実践できるもの、現場の第一線で業務を行うからこそのアイデアが盛り沢山、なんと22ものアイデアが選出されました。
クラスコンペで選出されたアイデアが普段の業務改善のヒントになればと思っております。
コロナ禍ということもあり、初のリモート開催となった今年は、全国の不動産会社の皆さんにもご視聴いただくことができました。
今回は前半戦、11のアイデアを共有します。
目から鱗の業務改善法ばかりですので、最後までお見逃しなく!
クラスコでコインランドリーを経営していることを知らない社員もいるのではないでしょうか。
不動産の賃貸管理・売買のイメージの強いクラスコですが、実はコインランドリーを5店舗経営しております。
クラスコのコインランドリーは経理課で、集計と集金作業を行っています。
現在、新型コロナウイルスの影響や、ライバル店の新店舗の出現によりコインランドリーの売上は20%から30%減少傾向にあり、伸び悩んでいます。
これを改善するために、まずは市場調査として全社員にアンケートを行いたいと考えました。
質問事項は以下のような内容です。
・普段コインランドリーを使用しているか。
・どうしてその店舗を利用しているのか。
・どんな店舗なら利用したくなるか。
また、ライバル店を実際に利用した体験談も聞いてみたいと思います。
・エリアや立地
・どのようなサービスを利用したか
・料金な設備など
一般的には認知度は低いかもしれませんが、クラスコのコインランドリーには、会員登録すると洗濯終了のお知らせがメールで届くサービスなどがあります。
他にも、従業員向けに割引カードなどお得な特典があってもいいのではないでしょうか。
アンケートと体験談から、ライバル店と比較し、新たなサービスを検討し改善できることころを見つけたいと思います。
改善の結果、10%の売上向上が見込めると考え、リピーターの確保、新規顧客の獲得に繋がれば良いと考えています。
apiとは、「Application Programming Interface」の頭文字です。
英文字だけで意味を理解しようとすると、アプリケーション・プログラミング・インターフェイスで、大雑把に言うと「アプリケーションをプログラミングするためのインターフェース」という意味です。
簡単にいうと情報がまとまっているところに、情報をもらいにいくことです。
ウェブサイトを管理する現状の問題点としまして、
・自社管理のウェブサイト数が約80
・ウェブサイト変更時に修正が大変
・人的ミスも起りやすい
ことが挙げられます。
現状のウェブサイト変更時の手順としましては、
①80あまりの全ページ変更必要部分を探す。(10分×80=800分)
②該当ページのサーバーの接続情報を確認。(10分×10ページ[仮]=100分)
③サーバー内の対象ファイルを探す。(30分×10ページ[仮]=100分)
④ファイル内容を編集する。(10分×10ページ[仮]=100分)
⑤該当ページの修正内容を確認。(10分×10ページ[仮]=100分)
合計 1400分(約23時間=約2.8営業日)
apiを利用した場合の手順としては、
①データベースまたは管理画面にアクセス。(約5分)
②該当データを編集。(約5分)
③該当ページの修正内容を確認。(10分×10ページ[仮]=100分)
合計 110分(約1.8時間)
メリット
・時間の削減(10分の1以下)
一般エンジニア時給3750円×21時間=78,750円削減
・人的ミスの軽減
apiは共通の内容を表示している情報や定期的に更新される情報に有効です。
【例】HP内の会社概要ページの社名、住所、資本金、売上高
ホームページ共有事項取得のapiを作成することで、数多くを探す必要がなく、サーバー部分を変更するだけですので、時間の削減や人的ミス軽減に繋がります。
約80あるサイトの管理は容易ではなく、効率化を図る必要がありますので、時間を見つけて取り組みたいと思います。
良い仕事への労いを形にする「クラスコイン制度」
職場にこんな方はいませんか。
・積極的に仕事を拾っているけれど、オーバーワークのあの人
・困っていると必ず助けてくれるあの人
・評価されにくいけれど「縁の下の力持ち」的業務を担うあの人
そんな方に、ありがとうと伝えたい、期待以上の働きを労いたくなる事はよくあると思います。
そこで今回導入したいのが「クラスコインの導入」です。
クラスコイン制度とは、実質コスト0円、モチベーションアップが目的のフィードバック制度です。
運用手順は3つ。
①社員全員に年間30枚のクラスコインを付与。
サンクスカードのようなもので、社員同士で送りあうことができる。(メール形式)
活発な利用のため、毎月1枚以上送付する。
②良い働きぶりの社員に対し、部署をまたいで送付する。
送付メッセージは具体的に。
③得たクラスコインの数をモーニングミーティングで発表。
得たクラスコイン=感謝の数=日々の努力と心がけを可視化。
クラスコイン制度を導入した場合の効果としては、
・お互いの業務への関心が高まる。
・各自の仕事が周りに見られ、価値があると認識。
・直接評価者でなくても、仕事ぶりをお互いに讃えられる前向きな社風の醸成。
・社員のモチベーションアップ。
人事評価とは別軸で仕事を可視化できるチャンスですので、導入できればと思います。
心と体の健康や、コミュニティの場が増えることなど、運動することのメリットは様々です。
そこで、クラスコの管理物件でジムを設立することを提案します。
・会員制のジム
・クラスコのサービス利用のお客様は割引
・クラスコの皆様に利用していただく
理想的な健康経営に繋がり、健康意識の改善にも繋がります。
賃貸物件の空室の利用、利用者の心身の健康、コミュニティの場となりコミュニケーションの向上にも繋がると予想しています。
お家の食料品を買う際に使用するマイバックですが、会社の備品を買う際に使用していますか。
会社経費で備品を購入する際に、マイバックを使わない方がほとんどなのではないでしょうか。
・今回だけは・・・
・少ない金額だから・・・
などと、思っていませんか。
自分は1度だけであっても、レジ袋を購入する人が増えると経費、ゴミ、経理の仕分け作業が増えていきます。
そこで、マイバックを店舗や社有車、グループごとに配布することを提案します。
効果①経費削減
初めはマイバックの購入に費用がかかりますが、都度のレジ袋の購入を考えると経費の削減になります。
効果②ゴミの削減
レジ袋は最終的にプラスチックゴミとなります。
ゴミの削減ができれば環境にもやさしくなります。
効果③経理の作業が半分になる。
清掃用品1点を購入し、その際にレジ袋を購入すると、清掃用品の仕分けと、レジ袋の仕分けが必要になります。
レジ袋の購入がなれければ、清掃用品の仕分けのみで済むので作業効率も上がります。
小さなことかもしれませんがちりも積もれば山となりますので、行動に移していきたいと思います。
インターネットで情報を共有できるSNS、InstagramやTwitter、LINE、または動画を共有できるYouTubeなどを活用している企業が増えています。
その中でも、Instagramは写真、動画、文章と絡めることができるコンテンツです。
Instagramを利用し、もっと多くの物件を掲載して行ければと思っております。
実際にお部屋を探すときに、
・使いやすい間取り・・・
・専有面積が50㎡で・・
などと言葉にしても、イマイチ伝わりません。
反対に、写真のみでも伝わりにくいため、文章、写真、動画が併用できるInstagramは物件紹介に向いています。
実際に検索していなくても、関連画像として表示されることも強みだと思います。
SNSは利用者数が多い上に広告費がかかりません。
人件費のみで物件の紹介と会社の宣伝が可能になります。
現在、クラスコではHPのみで物件を紹介しています。
リノッタなど既にInstagramを活用している物件もありますが、それ以外にも多くの物件がありますので幅広く認知してもらえるきっかけになると考えています。
賃貸営業の仕事を始めてから気づいたことがあります、それはお部屋を案内する際の鍵確認の手間の多さです。
具体的には、
①他店舗から「〇〇の鍵はありますか。」「確認して折り返します。」
→1〜3分
②接客中に「それではこちらの3件の案内準備をします。」
→5分
③業者から「鍵はどうなっていますか。」
→3分
④案内中に他店舗に鍵を取りに行く時間。
→他店舗に立ち寄る15分
全て、お客様をお待たせする時間になります。
そして、人件費になったり、残業に繋がることにもなります。
この無駄な時間をなくすための具体的な取り組みは、全部屋にキーボックス・アンロックの設置を100%行うことです。
現場で起きている時間の無駄がなくなり、残業時間の軽減や、機会損失の解消にも繋がります。
こんなことはありませんか。
・プロジェクトを進めていて議事録がないので、なぜ現在のやり方になっているかわからない。
・紙の資料を電子化&検索できるようにしたい。
・複数のお客様に似たようなメールを一斉送信したい。
→全てGoogleサービスで簡単にできます。
利用例①議事録のリアルタイム共有
Googleドキュメントを共有することで、打ち合わせ中に議事録を作成、共有が行える。
利用例②紙の文章をGoogleドキュメント化
紙の文章を写真に撮り、Googleドライブに保存する。
アプリから開く→Googleドキュメントをクリックするだけで、画像がGoogleドキュメントに取り込まれて、且つ文章もテキスト化される。
Googleのサービスは無料且つ、優秀なのもが多いのです。
・Gmail
・ハングアウト(無料通話・チャット)
・Googleスプレッドシート
・Googleドキュメント
ですので、勉強するとさらに業務の効率化を図ることができます。
では、勉強会はどのような形で行いますか。
・希望者のみの参加とする
・講師はテーマごとに持ち回り
・勉強会の内容は全社にシェア
(きょういくんまたはちんたいちょうに格納)
Google以外にも便利なサービスは多数あります。
Googleを使いこなして楽をしながら業務を行うことができればいいと思っております。
コロナウイルスの影響で、リモートワークが増えました。
そこで賃貸物件にフリースペースを設置することでお客様にとって魅力的な物件になると考えました。
このアイデアを取り入れたいと思った動機は、
・コロナウイルスによるリモート作業が増えたこと。
・自分の作業スペースを確保できない状況がある。
原因としましては、
・子供やペットがいたりと静かな状況を作ることが難しい。
・ネットワーク環境が整っていない。
・部屋が足りない。
などが挙げられます。
具体的な内容としましては、目的が2つあります。
①快適なリモート作業のお手伝い。
②DEZAKABEの宣伝
数人から使用できる個室や、オンラインライブの観賞にも使用できる部屋など様々な場面で活用できる。
実行内容としましては、
①賃貸物件にフリースペースを作る。
(予約制にし、居住者は無料、会員制で誰でも利用可能にする。)
②空室をフリースペースとして活用。
(契約日数により金額を設定する。)
設備のサービスとして、快適なネットワーク環境と防音設備を整えること、DEZAKABEを使用し、クラスコならではの癒しとインパクトを与えます。
予想される効果としては、
・DEZAKABEを知ってもらうことができる。
・空室の有効活用で無駄が減る。
・フリースペースを誰でも利用可能にすることでクラスコを知ってもらうことができる。
クラスコの住宅建築部門であるカウイエに、不動産テックの集まったTATSUJINを取り入れたいと思っています。
①建売物件にVITRINEMEDIAを設置する。
VITRINEMEDIAとは簡単に言うと、店舗集客のポテンシャルを最大限に引き出す「光る看板」です。
建売物件の広告とは看板やのぼり旗が主ですが、雨風で倒れたり汚れるといったデメリットがあります。
VITRINEMEDIAを設置すること、天候に左右されない他、夜間でも目立たせることができ、建売物件であると示すことができます。
②建物点検アプリきろくんをカウイエに使用する。
建物をお客様へ引き渡しした後、メンテナンス作業も同時に行っています。
現状、メンテナンス業務は外部に委託しており、メンテナンス後の報告はLINEを使って送られます。
LINEから別のデーターベースに移行し、再度まとめる作業が加わります。
とても無駄に感じてしまうので、きろくんの使用を推奨します。
委託業者がきろくんを使いデーターを入力するだけで、一元管理が可能になり人為的ミスも減ると思います。
こちらで、売上と顧客満足アップに繋がればと思います。
金沢駅前店は金沢駅からも近く、駐車場は好立地で誰でも入ることができるので、無断駐車が多いです。
張り紙をしても変わらず、警察も動いてくれません。
無断駐車が減らないのであれば収益化できないかと考えました。
①定休日を利用したアキッパの運用。
定休日や大型連休を利用してアキッパで運用する。
好立地を生かして収益を生む。
②駐車場のコインパーキング化。
将来的には無断駐車対策にも効果が期待できるコインパーキング化。
アキッパ運用による収益予想
年間休日(水祝+大型連休)70日
芳斉の相場800円
5台使用の場合 年間280,000円
いずれはコインパーキングにより収益拡大を予想。
また、防犯カメラ設置で防犯性を向上し、金沢駅前店の知名度上昇にもつなげたいと考えています。
各部署から様々なアイデアが選出されました。
中には2021年度、新入社員のアイデアもあり、すぐ取り入れたいものばかりです。
クラスコンペ【後編】はこちら!
▶︎https://retech-network.com/posts/detail/550