賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
不動産賃貸業の繁忙期です。
ここで、日々サクサクと案内物件の契約を決めていきたいところ!
もしなかなか「選ばれない部屋」があったり、物件まではご案内できたものの「契約が決まらなかった」という場合、どのような対策やアイディアがあるでしょうか。
今回の記事では「マル秘アイディア集」として、とっておきの空室対策のアイディアを10選ご紹介させていただきます。
まだ続く繁忙期、1件でも多くご成約をいただけるように、この記事をご参考にしてください。
今すぐにでもできるアイディアもご紹介しています。
今回の記事でご紹介している記事には、すぐ出来ることと、対策に時間がかかることがあります。
現在、繁忙期真っ只中。
でも対策に取り組みたい!、一件でも「決まる部屋」を増やしたいという方は、ぜひすぐできる事はすぐに取り組んでみてください。
今回ご紹介するマル秘アイディア10選のうち、
③人気設備は絶対付ける(設備による)
④綺麗な写真とデザインで目立つ
⑤臭いの徹底対策
⑦水回りと手の触れる箇所は清潔に
⑩内見時の香りとステージング
は、忙しい最中ではあっても、対策しようと思えばできる事です。
数時間、1〜2日で取り組めるものがあります。
引き伸ばさずに、一件でも多く、ぜひ行ってみてください。
今回ご紹介しているマル秘アイディア10選のうち、数日内では取り組めないものがあります。
その中には「わかっていたけど」ここまで手がつけられなかったものがあるかもしれません。
理由は色々あるでしょう。
例えば、予算的なこと、人員不足、アイディアが実行に移されるまでのタスクやスケジュールに結びつかない、などの理由により引き伸ばされてしまっていた事があるかもしれません。
そうしているうちに、あっという間に一年が経ち、次の繁忙期を迎えてしまいます。
空室がいつまでも空室のままでいる事はオーナーさんとの信頼関係も保ちにくくなってしまいます。
逆に、1つのアイディアに一度取り組めるだけで、そのノウハウやタスク管理、業者との協力関係を活かし2件、3件と続いて対策に取り組みやすくなるでしょう。
日数や時間がかかるアイディアとしては、今回の10選のうち
①間取りの変更も検討(リノベーション)
②人気設備は絶対付ける(設備による)
③襖を変える
④綺麗な写真とデザインで目立つ
⑤収納量をカバーする
⑧クロスのつぎはぎはNG
⑨床の耐久性を上げる
は、繁忙期が終わり次第、取り組んで行けたら良いでしょう。
選ばれない部屋の問題点には大きな2つの事が挙げられます。
●Webやスマホから反響がない
●内見で案内しても決まらない
この2つについて、それぞれ詳しく見てみましょう。
今は物件の賃貸を希望する人は、ほとんどがWeb(インターネット)の検索を利用します。
つまり、インターネット上やスマホからの検索で反響がない場合は致命的になってしまいます。
賃貸物件を探す人は、ほとんどの人がポータルサイトを利用して、検索条件を入力して検索しますから、反響がない場合は以下の理由が考えられます。
・選んでいるポータルサイトがそもそも適切でない。
・条件検索で選ばれやすい人気設備が備えられていない
・人気設備が備えられているもののポータルサイトに反映されていない
・物件がいかにも古びていて選ばれない(紐付き電気・襖・障子など)
・物件を掲載している写真の画質や画像が悪い
・物件を掲載している画像が少ない
・間取りが希望するものでない(キッチンが分かれているなど)
・トイレやお風呂がいかにも古そう
・他の物件に紛れて差別化がなく目立たない
・部屋は良くてもエントランスや建物そのものの様子の画像で気が乗らない
・説明文に情報が少なく、近隣の様子などがイメージできない
上記のような理由を改善する対策をとって、まずは反響率を上げることが第一条件として必要になります。
せっかく、Web(インターネット)での反響があり、お問い合わせを受け、内見まで漕ぎ着けたとしても、物件を案内した時点で「決まらない」場合があります。
なぜ、せっかくご案内しても「決まらない」のでしょうか。
すでにポータルサイトなどの案内により、Web上では立地も条件もほぼ希望の通りだった、それなのに決まらないとしたら、この場合はお部屋そのものに問題点があると言えるでしょう。
あるいは、問題点とまで至らずとも、(他の物件に比べて)決定点がなかったという事も考えられます。
具体的に、次の問題点を挙げますので参考にしてください。
・ポータルサイトの画像より劣えて見えた
・汚かった
・臭いが気になった
・日当たりや湿気が気になった
・近所や道路の騒音が気になった
・床の傷や、クロスの剥がれなどが気になった
・なんとなくピンと来なかった
・他の会社の物件と比較して、他の方が良かった
などが挙げられます。
物件を内見されたお客様が「決める」ためのポイントを増やして、成約率を上げたいものです。
それでは、繁忙期に選ばれない部屋を決める部屋にするためのアイディア10選をご紹介します。
大掛かりではありますが、間取りの変更をする事はとても有効な対策になります。
賃貸物件を希望する顧客はほとんどがポータルサイトの検索機能を利用しますが、その時に「2K」「3K」「2DK」などはそもそもニーズに合っておらず、検索から外されてしまいます。
すると反響はゼロになり、これではずっと空室のままの物件になります。
検索で選ばれる部屋になるためには、検索機能の「条件」にチェックを入れてもらう必要があるため、新婚さんやファミリーが選ぶLDKの間取りのお部屋に変更(リノベーション)すると良いでしょう。
経費がかかる分は、リノベーションしたお部屋で物件の価値を上げ、家賃を上げる事ができます。
同じく、賃貸物件を探す人はポータルサイトで、希望している設備にチェックを入れて検索するので、人気設備がついていない物件は、検索に上がらないためWebやスマホの反響がありません。
よって人気設備を入れることは、選ばれる部屋作りには必須になります。
繁忙期の真っ最中でも、すぐに対応できるようなものもあります。
お部屋を退去されて、新しい入居者を募集する際に、スムーズに対策ができると良いでしょう。
2022年の人気設備ランキングを見てみましょう。
単身者向け、ファミリー向けのどちらのランキングを見ても、最低トップ10までは設備として取り入れられると検索に上がりやすくなるでしょう。
ポータルサイトで画像を見たとき、襖のある物件は敬遠されがちです。
物件を探している人は、第一印象で、少しでも新しいイメージで、古臭く見えない物件を選ぶでしょう。
ただし、大掛かりなリノベーションは費用も工事の時間もかかりますが、時間と経費をかけずに、襖をキレイなカラーのものに張り替える方法があります。
この方法なら、繁忙期の最中でも業者に頼んで対策が可能でしょう。
イメージも一新して、経費を削減しながら、選ばれるお部屋になるアイディアとして有効です。
ポータルサイトに掲載されている写真の印象で、差別化を図り目にとまる、印象のいい物件として紹介できれば、反響につながります。
・お部屋の明るさ
・広角レンズで広さが感じられるか
・外の景色が綺麗に見えているか
と言った配慮は必須です。
以下の例を参考にして、綺麗で鮮明な写真をポータルサイトに掲載できるアイディアを採用できれば、数ある物件から差別化できて、印象に留まりやすく反響が上がります。
このような暗い印象の写真も、
↓
高画質撮影の写真を使えばこんなに変わります。
↓
天井や壁や電気をリフォームができれば
更に印象が変わります。
↓
そしてCGで家具を配置してこのように掲載できれば
反響がかなり上がります!
バーチャルホームステージングの不動産テック
収納量が多いことは誰もが求める条件です。
ですが、古い物件でリノベーションにより収納を増やそうとすると経費がかかるだけでなく、元々のお部屋のサイズが更に狭くなって圧迫感が出て生活スペースが縮小されてしまいます。
そこで、今ある壁にオシャレな棚を設置して、その棚の利用方法の自由度を上げて、オシャレな部屋を仕上げるアイディアがあります。
棚のある壁を張り替える事によってもオシャレ度がアップします。
よくある6畳一間も
↓
壁を張り替え棚を設置すると
一気に人気のお部屋に!
↓
更にCGで家具を配置してポータルサイトに掲載すれば
反響率が全く変わるでしょう
内見にご案内した部屋で、水回りの臭いがあり、お客様がその臭いが気になり、お部屋を選ばれなかった、というケースは少なくはありません。
しばらく空いていたお部屋だと尚更のこと、排水溝の臭いや、トイレの臭い、パイプに溜まっている水が腐っていたり虫が沸いていたりしているケースがあります。
空き物件をこまめに清掃し続けることはなかなかできませんが、内見直前にしっかり臭いの対策をすることは必須です。
水回りに汚れがあったり、手に触れる場所が清潔でない印象があると、せっかく内見でご案内しても、お客様はお部屋を選ばれない可能性が高くなります。
・シンクの水垢を綺麗に落とす
・調理コンロの交換
・水洗レバーが古びたもののままからクロームメッキ製のものに変える
・電気のスイッチのプレートを交換する
・錆びたドアの取手を交換する
・鍵穴がさびれていたら交換する
・トイレの便座交換や、床・壁のリフォーム
・お風呂のシャワーヘッドの交換
・お風呂の鏡の交換
など、このように、大掛かりのリフォームまでには至らなくとも、小さな部分で特に水回りと手に触れる部分が綺麗なだけでも印象は大きく変わります。
ポータルサイトに掲載される画像でも、実際に内見されたお部屋の印象でも、クロスがあちこちバラバラのものが貼られていると、とても古びた印象になり、選ばれにくくなってしまいます。
つぎはぎ感があると、お客様は中古物件である印象を強く持ってしまい、気持ちのいい選択ができなくなります。
せっかくリフォームするなら、全てを真っ白の同じ素材に統一するか、あるいは、思い切ってアクセントカラーを入れて、オシャレな設えにするというアイディアもあります。
賃貸物件によく使われているクッションフロアは、ローコストで施工もしやすいため、最も普及しています。
しかし傷がつきやすく、冷蔵庫や家具などの跡が残っていたりして、内見に訪れた方には印象がよくありません。
日光により変色しやすいというデメリットもあります。
また、やはり良く使われているフロアー材という床材も、木目のプリントのものなどがありますが、デザイン性にも欠け、傷が目立ちやすいというデメリットがあります。
そこで、おすすめの床材はフロアタイルと言って、公共スペースや店舗、オフィスで用いられることが多い床材ですが、耐久性や耐水性、耐候性にも優れているため、賃貸物件には利用する価値が大きい建材となります。
特に、カラーバリエーションが豊富であることが特徴ですが、傷が目立ちにくいもの、オシャレに見えるものとして、下の画像のようなビンテージなタイプのものや、
次の画像のように濃淡があるデザインのものがオススメです。
ぜひ決まる部屋づくり、空室対策のアイディアとして、参考にしてください。
内見時に、お部屋の印象を上げるアイディアとして、良い香りを施しておいたり、雑貨を飾るなどして見た目を華やかにすることで、お客様が持たれる印象が変わります。
不動産会社への信頼や安心感を持つことにもつながり、良い関係性を持つ一歩にもなります。
例えばいい香りのディフューザーを使ったり、造花でも良いので花や植物を飾ったり、かわいい雑貨を置くことで、このお部屋に住んでみたいという気持ちが高まります。
今回の記事では「マル秘アイディア集」として、空室対策のアイディアを10選ご紹介させていただきました。
検索で選ばれる部屋にするには
・ニーズに合っていない間取りは間取り変更も検討
・取り入れる人気設備は付ける
・綺麗な写真、デザインで目立つ
・ポータルサイトの検索条件に乗っかる
内見で選ばれる部屋にするには
・収納量をカバーする
・臭いには徹底対策
・水回りと手の触れる箇所は特に清潔に
・クロスは統一する
・床の耐久性アップで中古感をなくす
・プチステージングと香りで華やかに
繁忙期に一件でも多く、空室が埋まる対策となるよう、これらのアイディアを参考にしてください。
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