賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
アパートオーナーになると、様々なトラブルは避けられません。
騒音やゴミ捨て問題だけでなく、意外に多いのが駐車場トラブル。
実際にトラブルが起きたとき、どのように対処すればいいのでしょうか。
間違った対処法を取ってしまうと、さらにトラブルを悪化させる可能性もあります。
今回は、賃貸アパートの駐車場トラブルとその対処法について解説します。
駐車場付きのアパートを所有されている方は、ぜひ参考にしてください。
アパートの近隣トラブルとして最も多いのは、生活音に関わるトラブルです。
それに次いで多いのが、駐車場関連のトラブルとなっており、全体の比率としては25%を占めています。
今回は、アパートの駐車場で発生するトラブルの中から、特に多いトラブルを5つご紹介します。
駐車場トラブルのなかでも特に多いのが無断駐車です。
アパートの駐車場スペースは、有料のスペースであり、許可なく利用することできません。
「引越しや待ち合わせのために一時的に敷地内に車を停めた」、「部外者用の駐車場使用届を出していなかった」など、一時的な駐車であっても些細なことでトラブルにつながる可能性があります。
入居者から「すぐに動かしてほしい」と言われたとしても、オーナーが自力で撤去することはやめてください。
撤去の過程で車に傷をつけてしまったなど、さらなるトラブルを引き起こしかねますので注意しましょう。
必ずしも故意によるものばかりではなく、「気付かないうちに傷つけていた」というケースも少なくありません。
車が多く停まっていたり子どもたちの遊び場になっていたりする駐車場だと起こりやすくなります。
基本的には、当事者同士での解決となりますが、当事者同士で解決できない場合、アパートオーナーとして対応を求められる場合もあります。
アパートの駐車場で当て逃げトラブルが発生した場合、人的被害がある場合を除き、基本的には当事者同士での解決となります。
接触や当て逃げが多発するようであれば、駐車場エリアに防犯カメラを設置することを検討してみましょう。
アパートの駐車場で、日常的なトラブルとして多いのが、他の車がはみ出していて駐車できないというケースです。
はみ出していることで接触トラブルにもつながりやすくなります。
車上荒らしが起きた場合は刑法上の犯罪なので、すぐに警察に通報しましょう。
統計データによると、日本国内の車上荒らしは、22時~9時までの時間帯に発生しやすく、その時間に常夜灯をつけておくだけでも、心理的な抑止効果が期待できると言われています。
実際に駐車場トラブルが起きてしまった場合、どうすればいいのでしょうか?
管理会社は数多くのアパートを管理していて、多くのトラブルに対応した実績があり、トラブル対応のノウハウも持っています。
また、会社組織ですので、担当者で解決できない場合は、上役へエスカレーションするなど、トラブルに対応する体制も整っています。
ちょっとしたことであっても管理会社へ相談し、オーナー自身が直接対応するのを避けることをおすすめします。
管理会社でも対応しきれないような、大きなトラブルが生じた場合には、警察への相談も有力な選択肢となります。
車上荒らしなどの犯罪や、無断駐車やはみ出し駐車が悪質で長期間続いている場合など、対応してくれることがあります。
度を超えたトラブルや身の危険を感じた場合は、躊躇せずに警察に通報しましょう。
アパートの駐車場は私有地ですので、車上荒らしや、隣接する道路の路上駐車などは警察へ相談できますが、それ以外は民事不介入の原則により、警察が対応することはありません。
アパートの駐車場トラブルは、基本的に当事者同士で解決するものです。
オーナーがトラブルに介入することで、オーナー自身がトラブルの当事者となってしまう可能性があるため、安易に介入せず、まずは不動産会社に相談しましょう。
駐車場トラブルは、一度発生してしまうと解決するために時間や労力が必要になります。
トラブルを放置しているとオーナーとしての責任を問われ経営に影響が出ることもあります。
事前に対策をし、トラブルを防止しましょう。
特に接触によって車に傷をつけられた場合など、防犯カメラを設置しておくことでトラブルをスムーズに解決できます。
防犯カメラの映像によって「誰が傷をつけたのか」「いつ傷つけられたのか」などを明確にでき、トラブル解決の際に証拠として提出することができます。
また、車上荒らし対策としても有効で、夜間照明の設置なども車上荒らしの抑制になるでしょう。
防犯カメラの設置は、結果的に入居者を守ることにもつながります。
もちろん、カメラを設置する際には、入居者に事情を説明し許可を取ることが必要です。
無断駐車やはみ出し駐車に対しては、駐車スペースにカラーコーンを置いて物理的に駐車できないようにすることもよいでしょう。
カラーコーンはホームセンターなどでも手に入るので、無断駐車を防止するには有効です。
ただし重りがないことが一般的なので、風に飛ばされないように注意しましょう。
目に付く場所への張り紙も効果的です。
張り紙を出すことで無断駐車をしないように警告でき、抑止効果が生まれます。
また、張り紙によって「駐車してはいけない場所だ」ということを伝えられるので、相手が誤って車を停めてしまうということも防げます。
ただし、車が実際に駐車スペースに停められていたからといって、その車に張り紙をするのはやめましょう。
場合によっては、トラブルを引き起こす可能性があります。
アパートで発生するトラブルの中でも発生頻度が高い、駐車場でのトラブルとその対策方法について解説しました。
トラブルが発生しないよう事前に対策をしておくことが大切です。
万が一、トラブルが起こったとしてもオーナー自身で対処せず、管理会社へ相談しましょう。
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