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【ペット可物件】原状回復費用が高額になるケースとは

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【ペット可物件】原状回復費用が高額になるケースとは

最近では、ペットの飼育が可能な賃貸物件も増えてきました。

内閣府から発表されている動物愛護の世論調査では、ペットを飼うのが好きと答えた方は全体の68%。

半数以上がペットに対し好意的であることが示されており、36.7%の方が「飼っている」と回答しています。

賃貸住宅においてもペット可、ペット要相談物件がありますが、お部屋探しに際して色々と注意点があります。

ペットを賃貸物件で飼うことについて、退去時の原状回復費用について心配する方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ペットと暮らす賃貸生活では、どのようなことに気をつけなければならないのでしょうか。

ペットが原因で原状回復費用が高額になるケースについてご紹介します。


〈目次〉
ペット可賃貸物件|退去費用は誰が負担するのか
 原状回復費用が請求されない場合
 原状回復費用が請求される場合
ペット可物件で高額請求されるケース
 ペット可物件は敷金が高く設定されている
ペット可物件の退去費用の実例
ペット可物件の選択|ペット共生住宅
まとめ


ペット可賃貸物件|退去費用は誰が負担するのか

原状回復費が請求されない場合

ペットと暮らしていると、ペットの匂いや床・クロスの傷は多少なりとも生じてしまいます。


日常生活を送る上で生じてしまうと考えられる程度の汚れであれば、一般的なクリーニングで除去できますので通常損耗や経年劣化の範囲と捉えることができます。


この場合、入居者には原状回復費用は請求されません。


ただし、一緒に暮らしている飼い主は意識していなくても、思わぬ場所に汚れや傷がある場合があり、通常損耗の範囲かどうかトラブルになる可能性もあります。


原状回復費の請求に関しては、入居時の入居時の賃貸借契約において、事前に特約条項として盛り込まれている場合がありますので事前に確認しておくことをおすすめします。


原状回復費が請求される場合

明らかなクロスの傷や汚れ・シミ、部屋に染み付いた臭い、柱につけられた傷など、ペットを飼育したことによって生じた汚れや傷は、通常損耗とは認められません。


しかし、ペットと暮らす上でう常に気を付けることは大変難しいことです。


そこで、日頃からこまめな清掃や汚れや傷をつけない工夫などを行っていくことは、ペットと一緒に暮らす場合、特に注意していきたいところです。


具体的には次のような対策が考えられます。

・キズ、汚れ除けのためのフィルムシートをクロスにはる

・カーペットを敷いてフローリングをキズから守る

・トイレの清掃はこまめに

・消臭剤は常に部屋に設置


また、退去時の清算費用は、請求書を必ずもらうようにしましょう。


修繕範囲、修繕内容など納得のいかない部分があれば、管理会社に確認することが大切です。


ペット可賃貸物件で高額請求されるケース

ペットが床で爪とぎをしたり、柱や敷居、ドアなどをかじったりしてしまった場合は、床の張替え工事や、柱や敷居、ドアの補修工事が必要となります。


壁に深い傷をつけてしまった場合や大きな穴を開けてしまった場合などは、クロスを突き抜けて下地ボードまで取り換える必要があります。


また、ペットの排泄物で床にシミや臭いがついてしまった場合も床の張替えが必要になるケースもあります。


一ヶ所だけの補修であればそれほど工事費が高額になることはありませんが、複数の箇所の補修が必要になると、高額請求につながるケースがあります。


ペット可物件は敷金が高く設定されている

ペット可物件は、動物を飼う前提で敷金が高めに設定されています。


敷金の相場は家賃1ヶ月分ですが、ペット可賃貸は家賃2~3ヶ月分です。


敷金は退去費用の預け金です。


フローリングや壁の修繕や消臭で退去費用が高くなることを見越して、事前に多めに預けるのが一般的です。


逆に初期費用を抑えるため、あえて敷金を設定せず退去時に修繕のための実費をそのまま請求するオーナーもいます。


わからないことや疑問があれば事前に確認しましょう。


ただし、途中でペットの飼育を始める場合は、管理会社に連絡して敷金を上乗せしなければいけません。


敷金を払いたくないからと言って内緒で飼育してしまうと、退去費用が高額になりやすいうえ、契約違反として違約金が上乗せされる可能性があります。


ペット可賃貸物件の退去費用の実例

・家賃9万1DK 小型犬

フローリング、壁紙を張り替えることになり、費用は総額22万円でした。

ただ、入居時に家賃2ヶ月分(18万円)を預けていたので、追加で支払ったのは4万円ちょっとです。

6畳の小さな部屋だったのが良かったのかもしれないです。(20代後半)


・家賃12万円1LDK 猫1匹

入居時に敷金を家賃2ヶ月分収めていたにも関わらず、フローリングの張り替えが必要とかで50万円近い金額で請求されました。

退去立ち合いの際に「床の張り替えは不要」と言質を取っていたので、訂正してもらうよう主張しました。

結果、担当者が代わって「張り替えではなく補修で大丈夫」ということで落ち着き、敷金返金なし、という着地になりました。(30代前半)


ペット可賃貸物件の選択|ペット共生住宅

最近ではペットとともに暮らすことを前提として設計されたペット共生住宅が出てきています。


ペットが快適に過ごせるようなドックランや足洗い場、ペット対応の床・クロスが張られた賃貸物件です。


このような物件は入居者がペットを飼育することを前提にしていますので共用部、居室にペットのための設備があり、ペットにとっても暮らしやすいのではないでしょうか。


物件相場としては普通の物件よりも2~3割程度高いことが多いようです。


ペット共生住宅、という選択肢を考えてみてはいかがですか。


まとめ

ペットも家族の一員であるという考えも広く浸透し、外ではなく、室内飼いでペットとの生活を楽しむ人も増えています。


かわいいペットと快適な賃貸生活を送るためには、ペットの躾や世話を怠らないだけでなく、壁や床を汚されないような工夫をすることも大切です。


ペットは自分の家族も同然である、大切な存在です。


そのためできるだけ快適な環境で生活させてあげたいものですね。



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