賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
不動産会社の集客方法というと一般的にはどのようなものを思い浮かべますか。
チラシやインターネット、広告、口コミなど様々ありますが「TikTok」を使った集客方法は思いついたでしょうか。
SNS集客が多くなっている現代、TikTokを使った新しい形の賃貸募集が増えているのです。
TikTokというアプリケーションをご存知でしょうか。
若者を中心としたスマートフォン向けショート動画SNSサービスのTikTokは、撮影したショートムービーを音楽やエフェクトで加工・編集して投稿できます。
※TikTokは投稿できる動画の長さを「60秒」から「3分」へと大幅に拡大しました。( 2021年7月2日)
近年はテレビ番組などでもその活用方法を紹介する特集もされているほど注目が集まっており、TikTokで話題を集めるインフルエンサーも登場しているそうです。
日本市場では、2017年11月にはiOS無料アプリランキングで第1位を記録しました。
さらに、2021年の上半期、TikTokのダウンロード数は3億8,300万に上り、収益は9億1,920万ドル(約1,011億円)に達しました。
これは非ゲームアプリとして最大のダウンロード数と収益を記録しています。
こうしてみると、TikTokは一見不動産会社とは全く関係なく、むしろかけ離れていると感じます。
しかし、新型コロナウイルスのパンデミックの中、アメリカでは大手不動産会社や不動産エージェントがTikTokを活用しているのです。
実際にTikTokを活用し不動産契約に至る事例という記事をいくつか発見したのでご紹介します。
アメリカでも新型コロナウイルスが猛威を振るう中、大手不動産会社や不動産エージェントがSNSの新たな活用を行いました。
若者がの利用者が多いとされる、TikTokの活用です。
ニューヨークを拠点とする不動産エージェントのキャッシュ・ジョーダン(Cash Jordan)は、TikTokで60万人以上のフォロワーと1420万の「いいね!」を獲得しています。
アメリカのニューヨーク市は、コロナウイルスの蔓延後に大きなロックダウンがありました。
このロックダウンを逆手に取ったキャッシュ・ジョーダン(Cash Jordan)はTikTokなどのプラットフォームに動画を投稿し始め、大きな反響を得ました。
彼はこの1年間で、100万ドル(約1億円)のタウンハウスから家賃月2500ドル(約27万円)のアパートなど幅広く紹介してきました。
TikTokといえば動画に音楽をつけることが一般的ですが、彼は音楽を使いません。
口頭やジェスチャーでの物件説明は完結でわかりやすく、豪邸を気軽に内見できることが彼の投稿の特徴ではないでしょうか。
実際に100万ドル(約1億円)のハウスを内見することは非常にハードルが高いですが、たった30秒の動画にすることで普段出会わない物件に出会えることもメリットです。
彼は不動産業界を「恐竜のような業界」と呼びます。
「不動産業界は昔からのやり方を頑なに守り続け、何も進化していないのではない。不動産業界はオンライン化に適応しなくてはならなかったのだ。」と。
彼がTikTokに関してただ1つ後悔しているのは、なぜこのプラットフォームをもっと早く使わなかったのかということ。
TikTokやYouTubeの利用者は非常に多いので、誰かしらが興味を持ち、誰かしらの目に留まることを上手く活用した例だといえるでしょう。
海外だけではなく、日本でも多くの企業が賃貸物件のお部屋紹介をSNSに上げたり、企業アカウントでInstagramなどを集客ツールとして活用しています。
しかし、TikTokを「営業ツール」として活用した例はそう多くはありません。
そんな中で20件以上の契約、問い合わせを100件以上獲得した不動産営業マンがいます。
それがTikTokのフォロワー数7000人以上を抱えるけんちょびさん。
不動産会社への転職をきっかけに、賃貸物件の案内動画をTikTokに上げるようになったと言います。
日本にも初めて緊急事態宣言が発令された2020年3月以降、コロナウイルスの影響もあり、不動産店舗への客足が減り、当然ですが内見も減り、見込み客も減りました。
そこで、内見の際に何となくスマホで撮った物件動画をTikTokに上げたことがきっかけだそうです。
最初は「なんとなく投稿していた」ということもあり反響はありませんでした。
毎日投稿を続けることで徐々に反響が大きくなったと言います。
特徴は、口頭での説明はせずに字幕のみ。
それも完結に説明してます。
音楽に乗せてテンポよく室内を移動しているので、退屈に感じません。
クローゼットが広い、コンクリート打ちっぱなし、デザイン性があるなど特徴があって家賃が安い物件は反応がいいそう。
しかし、お客様はTikTokに投稿してる物件を契約するわけではありません。
直接、お話して希望条件を詳しく伺うと大半は他の物件に決まることが多いそうです。
そういう意味でも見込み客を増やせるツールとして大いに活用できます。
チラシやネット広告など、様々な広告がありますが、TikTokは物件を撮影し編集、載せるだけなので広告費がかかりません。
ユーザー数が多いTikTokで、広告費がかからないことは非常にメリットです。
更に、一つの動画で終わるのではなく、関連動画が次々と表示されますので過去の動画も見てくれるというメリットがあります。
若いユーザーが多いと思われていますが、最近では様々な業界がTikTokに進出しています。
最も注目されているSNSと言えるので、誰かしらに引っかかる場合が大いにあります。
実際に内覧しているように玄関から撮影します。
物件の一部を写すのではなく全体を撮影することもポイントです。
実際に内見しているように撮影することで、部屋の空間認識がしやすくなります。
TikTokは30秒という限られた時間でしか動画を載せることができません。
撮影の段取りをあらかじめ決めてスムーズに撮影を進めることでその後の編集もしやすくやります。
撮影時に手間や時間を取られないためにも、ポイントをあらかじめ決めておきましょう。
TikTokは様々な音楽を使用した動画やテンポよく編集された動画が多く上がっています。
ただ部屋を撮影するのではつまらない動画になってしまいます。
わずか30秒ですが、動画に合わせた音楽やナレーションを入れて、動きがありテンポよく進めることで動画が目に留まりやすくなります。
「他の動画が見たい」と思わせることがポイントです。
やり始めは成果が出ませんが、継続することが重要です。
何事もそうですが継続していくことが一番難しいと言えるでしょう。
継続していく中で、自社のやり方やこだわりを見つけていきましょう。
まだまだ、TikTokを使った集客の信憑性は薄いでしょう。
「 DMの返信がない。」「連絡がつかない」などの課題もあります。
しかし、TikTokなどのSNS集客は「この人に接客してもらいたい」などファンを獲得しやすいといえます。
物件を売ることから、自分をアピールして売っていくことに変化しつつあるのかもしれません。