賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
不動産経営の選択肢は多数あります。
戸建てやマンション、アパートの経営だけではなく、注目を浴びているのがシェアハウス経営です。
シェアハウスはルームシェアを出発点とする概念のため、運営者の多くは個人でした。
しかし、2000年ごろから資本力のある不動産会社などが運営するシェアハウスが増え始め、組織的な管理によって一定のクオリティが担保されることで誰でも安心して入居できるようになりました。
不動産投資としても注目されているシェアハウス経営ですが、シェアハウス経営とはどのようなものなのか、基本的な理解から深めましょう。
ルームシェアとは一つの部屋を複数人に貸していることから契約者は1人ですが、シェアハウスは部屋ごとに入居者を募集して賃貸契約を結びます。
シェアハウスを投資物件として経営するのがシェアハウス経営です。
シェアハウス経営は経営形態も一般的な賃貸住宅とは大きく異なります。
キッチンや浴室など建物に付属した設備はもちろんですが、洗濯機などの家電製品や収納家具を貸主負担で設置するケースが多いことからランニングコストにも慎重になる必要があります。
それでもシェアハウス経営が人気の理由は以下でお伝えしています。
アパート経営やマンション経営ではなく、あえてシェアハウスを経営する理由の一つには、物件の収益率の高さがあります。
ワンルームマンションやアパートなどの賃貸物件では、部屋ごとにキッチンやトイレなどの各設備が必要です。
シェアハウスの場合は、リビングやキッチン、お風呂、トイレは共用部分になり一つ作っておけば、後の個室には必要ありません。
シェアハウスで最も多い1人あたりの専用スペースの広さは、7.5から10平方メートル程度です。
狭すぎる部屋であればポータルサイトで掲載することはできませんが、そこまで広さを求められることはありません。
そのため、一部屋あたりの面積を小さくでき、部屋数を多くすることが可能となります。
部屋数が増えれば総賃料収入も上がるため、一般的な賃貸住宅に比べ収益性を高めることができるのです。
また、シェアハウスでは個室に水回り設備を設置する必要がないため、建設費やメンテナンス費を抑えることができます。
シェアハウス経営は東京23区内、または大阪などの大都市の中心部であるほど有利であると言われていました。
その理由には入居者の多くが単身者であるためです。
また、大都市であれば、多くの人が人が行き交っているため「手軽に住める場所」
を探している方も多くいるのです。
しかし最近では、地方都市の中心部でのシェアハウスも活性化しつつあります。
地方都市であっても、中心部にはある程度の人が集まります。
更に地方都市には外国人留学生や単身者も多くいます。
こういった時代の移り変わりがシェアハウスにも躊躇に現れているのです。
シェアハウスでは、通常の賃貸物件では経験できない住環境に身を置くことができます。
例えば、
◉外国人との交流ができるシェアハウス
◉音楽好きが集まる防音設備のついたシェアハウス
◉コワーキングスペースありのシェアハウス
◉ゲーム好きが集まるゲーミングシェアハウス
など、独自性のコンセプトをもったシェアハウスの人気が高くあります。
音大が近いので防音設備の整ったシェアハウスを経営するなど、物件の立地を鑑みながらコンセプトを考えるとよいでしょう。
また、コンセプトに沿った内容であれば集客にも大きく繋がります。
共有部の多いシェアハウスで一番多い問題は入居者同士のトラブルです。
シェアハウスでは暮らしに関わるルールをいくつか設けているところが多くあります。
しかし、ゴミ出しや清掃などのルールを決めていても入居者全員がすべてそのルールを守ってくれるとは限りません。
また、趣味が同じでも考え方や生活習慣の違いからトラブルは生まれます。
人間である以上、トラブルをなくすことは難しいかもしれませんがトラブルをなるべく少なくすることは可能です。
トラブルを回避するには、入居者とのコミュニケーションをとり早めに対処する他ないでしょう。
場合によっては個別に注意を促す必要もあります。
トラブルが改善されず、続くようであれば契約を更新しないという方法もあります。
シェアハウスの経営には、シェアハウス専門のポータルサイトを利用した運営ノウハウや、物件管理能力、入居者の募集能力が必要です。
通常の賃貸管理会社とは異なる点があります。
・経験実績
・シェアハウスならではの運営方法の提案
・オーナーサポートの充実
管理会社としての実績だけでなく、シェアハウス経営の実績があると強みになります。
家賃や初期費用が安いという若年層のニーズに合わせた、シェアハウス経営ならではの運営の方法を提案し、日常清掃をはじめ、設備点検、入居中の住人管理、各種クレーム対応、集金代行業務など不動産管理にまつわる業務は当たり前に求められます。
それ以外にも不測の事態や空室が多数発生した場合に、迅速な対応を行うことが求められます。
昨今、様々なコンセプトのシェアハウスが増えています。
・音楽仲間が集まる防音の部屋
・外国人留学生と交流のできる部屋
・芸術活動のできるアトリエのある部屋
賃貸管理会社に求められている空間(お部屋)も変わりつつありますね。
今後、シェアハウスの管理が当たり前の時代が訪れるかもしれません。