賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
2月17日に(公社)全国宅地建物取引業協会連合会と(公社)全国宅地建物取引業保証協会が「不動産の日アンケート」の結果を公表しました。
これは9月23日の「不動産の日」にちなんで住宅の居住志向や購買傾向等を毎年調査しているものです。
今回は、このアンケートから得られたデータについてみていきたいと思います。
今回は、「(公社)全国宅地建物取引業協会連合会」と「(公社)全国宅地建物取引業保証協会」が行った【「不動産の日アンケート」住居の居住志向及び購買等に関する意識調査】を参考にお客様の最近の傾向について項目をピックアップしてみていこうと思います。
9月23日は不動産の日 「不動産の日アンケート」2021年1月
≪住宅の居住志向及び購買等に関する意識調査 実施概要≫
・調査期間:2020年9月23日〜11月30日
・調査方法:インターネットによるアンケート調査
・調査対象:(地域) 日本全国 (年齢) 20歳以上 (性別) 男女その他
・有効回答者数:24,863件
「不動産の日アンケート」の公式データはこちら
https://www.zentaku.or.jp/cms/wp-content/uploads/2021/02/2020-fudousan-anke-to.pdf
持ち家派の人が全体の4分の3となる74.5%を占めており、理由としては「家賃を払い続けることが無駄に思えるから」が半数ほどとなっています。
逆に賃貸派の意見としては持ち家の方が「税金の支払い」や「住宅ローン」で大変だからという金銭的な理由が7割を超えています。
比率で見ると賃貸派の率が上がっており、データから近年の天災によって持ち家のリスクを考え始めているものと思われます。
住宅購入と賃貸の両方において経済面が重要視されており、特に賃貸においてその傾向が強いようです。
住宅購入時に重視する点について、「購入金額」が53.3%、「周辺・生活環境がよい」が43.3%、賃貸時 に重視する点については、「家賃」が65.7%と最も多く挙げられました。
また、賃貸の方が交通の利便性をより重要視しています。
インターネット時代ということもあり、「インターネット」が60.9%と最も多くなっています。
特に若い世代でその傾向が顕著になっています。
しかし、「不動産店へ直接行く」人も3割ほど存在し、特に売買に関しては「新聞の折込チラシ」で情報収集する人も多いようです。
「物件の写真」が65.9%と最も多く、次いで「周辺物件の相場」が44.3%、「物件紹介の動画」が32.8%と続いています。
物件の写真や動画といった視覚的情報や、周辺物件の相場が求められている傾向にあります。
特に物件の動画に関してはコロナということもあり、内見をせずとも情報を得たいというニーズが増えていると思われます。
住環境への意識の項目のデータとして、「田舎での生活など自然のある住環境が良い」が31.6%と最も多く、次いで「親世帯と子世帯が近い距離で暮らせる住環境がよい」が29.0%と続いています。
「好きなときに転居しやすい住環境が良い」は28.7%となっており、世代が若いほどその傾向が強くなっています。
データとして「既に住み替えた」が3.1%で「住み替えを検討した」が6.3%、合わせて9.4%が住み替えを実施または検討したという結果が出ています。
コロナの影響は多少あれどそれによって住み替えを意識した人はそれほど多くはないようです。
「最寄り駅からの距離」が33.3%、「ローンや賃料等、住宅費を抑えること」が33.2%とほぼ同率となっています。
新型コロナウイルスの影響により給与面でも不安が出てきたことで長期的な経済リスクを考慮しているものと思われます。
「⾮接触で内見ができるセルフ内見」が42.5%と最も高く、次いで「リモートによる遠隔の物件案内」が 36.1%、「VRによるオンライン内見」が29.0%となっています。
多くの人がコロナウイルスの感染リスクを避け、⾮接触やリモートを活用したサービスを求めていることが分かります。
「インターネット(Wi-Fi)環境」が30.7%と最も高く、次いで「空気清浄機」が22.3%、「宅配ボック ス」が19.8%となっています。
テレワークが急速に普及したため、自宅でのネット環境や空気環境の整備が進み、オンラインショッピングの利用も増えたことで⾮接触・⾮対面での荷物受け取りに対する需要が高まっているようです。
不動産店に対するお客様のイメージとしては、「良い・計」が23.1%、「普通」が50.8%と全体の約半数を占めており、「悪い・計」が26.1%というデータが出ています。
昨年と比べて「良い・計」が約10%ほど下がり、逆に「悪い・計」の率が約9%ほど上がっています。
不動産店に対して、最も期待することとして「優秀な担当者」が37.2%と最も多く挙げられており、次いで「店舗の雰囲気が良い」が14.6%となっています。
ネット情報や口コミによる評判を期待する率も高く、近年取り組む不動産会社が増えているMEO対策の重要性が伺えます。
「接客対応や説明が丁寧にしてもらえること」が38.3%と最も多く、次いで「周辺環境情報識が豊富なこと」が18.8%となっています。
業務のスキルや専門知識は当然ながら、接客態度についても重視していることが分かります。
バブル時代の名残から不動産会社は接客態度が悪いというレッテルを貼られることも多いので、この辺りは注意しておく必要があります。
今回は「不動産の日アンケート」によって分かったお客様の傾向データについて見ていきました。
コロナウイルスの影響もありニーズは大きく変わってきています。
このデータを踏まえ、今後の会社の取組について考え直してみても良いかもしれませんね。