賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
「DIY賃貸」という物件を聞いたことはありませんか?
空室率の増加で困っているオーナー・管理会社と物件にお洒落を求める入居者の両方のニーズに応えられるとして注目を集めています。
今回は、そんな今話題のDIY賃貸についてご紹介します。
始めに賃貸物件の空室率について簡単に確認しておきましょう。
30年で2倍以上も増加しています。
アパートなど共同住宅の数は2018年までのしかし、総住宅戸数に対する空き家が13.6%でそのうち約半数がアパート・マンションを含む賃貸住宅です。
この数字から空室の数に関してもかなり高いことが予想されます。
現に周りの賃貸物件で空室率が一桁の物件はあまりみられないと思います。
現在は少子高齢化でどんどん人が減っているのでより数字としては悪くなっているでしょう。
空室問題はどの不動産会社、オーナーでも意識し対策しなければならない課題です。
不動産会社の最大の課題は賃貸物件を満室にし、オーナーの収益を最大にさせることだと言えるので原因を把握し対策を講じるのは必須だと言えます。
ではここから空室対策に効果的とされる今注目のDIY賃貸についてご紹介していきます。
まず、DIY(ディーアイワイ)とは、「Do It Yourself」の略語であり、「自分自身で作ろう」を指します。
家具を作ったり、壁に棚を取り付けたり、また壁紙を張り替えたりと本来専門業者に依頼する行為を自ら行います。
自分でリフォームをするというとわかりやすいかもしれません。
そして、「自分の借りた部屋の中であればDIYを許可します!」というのがDIY賃貸です。
DIY賃貸の主なメリットは以下のようになります。
・リフォーム費用があまりかからない
・長期的な入居が望める
・部屋の付加価値が上がる
・広告費があまりかからない
・古い家でもアピールポイントとできる
まず入居者自身が入居後にDIYするので、原状回復やリフォームをそれほど行う必要がなく、費用が抑えられます。
また、自分好みの部屋に改造するので長期的な入居が見込めますし、仮に退去となっても部屋の付加価値が上がった状態で手元に戻ってきます。
お洒落に仕上がった部屋を入居者がSNSに上げることで勝手に広告してもらえるので、広告費もかかりません。
何より古い物件だと人が集まらず、売り出すとしても初期費用が多くかかってしまいますが、そういったことをせずともDIY可能と条件を変えるだけでアピールポイントとすることができます。
しかし、メリットばかりとも言えません。
DIY賃貸では以下のデメリットが発生します。
・再募集をかけづらい場合がある
・費用の精算や所有権など手続きが煩雑
・トラブルが起こりやすい
DIY物件をわざわざ選ぶ入居者は個性が強い人も多く、あまりに派手なDIYをされると次の募集をかける際に入居希望者が集まらない可能性もあります。
また、造作物の所有権問題や、退去時の費用精算などが複雑になるので煩わしく、またわかりづらいのでトラブルに発展しやすいというデメリットも存在します。
DIY賃貸はまだ広く普及しているわけではないので、オーナーも業者も知識がない場合が多いです。
空室対策として導入する場合は以下のポイントに注意し、オーナーへの提案も含めて対応していきましょう。
・募集の仕方を工夫する
・DIY可能な範囲・程度をあらかじめ決めておく
・費用償還請求権を考慮しておく
DIY賃貸は特殊な物件でニーズも限定的なので、一般的な物件と同じように募集しては効果的があまり出ません。
「DIY可」「カスタマイズ可」とタグをつけるだけでなく、デザイナーやお洒落な人に向けて専用の募集ページを設けることをオススメします。
また、あらかじめDIYしても良い範囲と程度を決めておくことでトラブルの発生を抑えることにもつながってきます。
賃貸物件では入居者が価値を上げる改良を行った場合にその費用をオーナーに請求することができます。
そのため、減価償却の算定方法や費用償還請求権にも留意しておくことが必要となります。
空室対策をサポートする「くうしつたいさくん」
空室対策をサポートする不動産テック「くうしつたいさくん」を紹介します。
タスク管理が大変な空室対策の提案やオーナー様とのやりとりについて、対応の履歴などを全て見える化できます。
これにより、空室率改善のためにやらなければいけないこと、対応しなければならないタスクの抜けや漏れを防げるようになりました。
さらに、システムに搭載されたAI(人工知能)が、膨大なライバル物件を自動で比較します。
募集賃料の推定額をデータから自動算出するほか、工事費の額面を入力することで、税引き後のキャッシュフローまでシミュレーションを出すこともできます。
また、提案書もチェック一つで出力が可能です。
スタッフが進めているタスクの進捗やオーナー提案の内容について、このシステムで一括管理する事ができ、まさに「人間の苦手な部分をAIがサポート」するシステムとなっています。
AIによる空室提案サポート
質の高い空室対策の提案が短時間で作成できることで最適なタイミングでの提案が可能になり、受注数・入居率・売上が向上します。
提案書作成に掛かる業務時間が劇的に改善され、その分の時間をオーナー様との接点強化にに充てたり、別の営業活動でさらなる収益を上げることもできており、さらには残業時間の削減も達成することが可能となります。
空室対策システム「くうしつたいさくん」のサイトはこちら
https://retech-network.com/kushitsutaisakun
DIY賃貸は注意点はあるものの古い物件でも費用をかけずに効果的に売り出すことができる新しい賃貸借の形です。
今後ニーズが高まることが予想されるので、まだ普及が進んでいない今のうちに導入を検討してみてはいかがでしょうか。