賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
現地調査は仲介会社の重要な業務の一つです。
しかし、慣れていない営業マンだと確認するポイントが分からず、見学だけして帰ってくるような場合もあります。
今回は、現地調査に持っていくべきツールとポイントについてご紹介します。
現地調査とは、新築分譲マンションや新築一戸建ての購入を検討するときに、実際に現地に行って状況を調べることです。
不動産の物件広告やパンフレットには、周辺環境の情報や写真なども掲載され、未完成の物件は図面をもとに起こした完成予想図などが描かれています。
また、交通利便性についても、電車や徒歩の所要時間が表示されています。
モデルルームやモデルハウスで、ある程度建物に関してはイメージをつかむこともできます。
しかし、住環境などは現地に行かないとわからないことがたくさんあります。
できれば、曜日や時間帯を変えて、何度か訪問することをオススメします。
不動産仲介を行う上では欠かせない業務です。
次に現地調査をする上で必要となる持ち物を紹介します。
物件資料 | 物件を見にいく上で欠かせないアイテムです。 物件の情報と照らし合わせながら現地調査をしていきます。 |
住宅地図 | 駅からのルートであったり周辺施設を確認するのに使います。 分厚い地図をイメージする人もいますが、最近はスマートフォンで見ることもできるのでこちらがオススメです。 |
カメラ | 内観や外観、気になる箇所などを撮影するのに使います。 写真は証拠のようなものなので、あとで見返すためにも多めに撮っておきましょう。 |
メジャー | カーテンなどの採寸をする際に使います。 1mほど引出しても自立する硬さのものを選ぶと使いやすいです。 |
レーザー距離計 | 居室間など長い寸法を図るのに便利です。 室内での計測なので20mほど図れるものを用意しましょう。 |
水平器 | 建物や建具の歪みを測るために用います。 案外傾いている物件もあったりするので確認が必要です。 |
簡易脚立 | ブレーカーをあげたり、高い位置にある収納などを確認する際に使用します。 一般的な脚立だとかさ張るので、簡易的な踏み台のようなものがあると便利です。 |
方位磁針 | 道の面している方角や各部屋の採光を確認するために必要となります。 スマホの機能として方位磁針が入っているものもあるので確認してみましょう。 |
スリッパ | 特に夏場や冬場だと足跡が部屋についてしまうことがあるのでスリッパを持っていきましょう。 また、クリーニングが入る前の物件だと床が汚れている場合があるので、常に車の中に入れておくことをオススメします。 |
最後に現地調査で見ておくべきポイントを紹介します。
主観にはなりますが、第一印象は重要なポイントです。
「お洒落」「明るい」など大体のイメージで良いので、感じたことを覚えておきましょう。
自分がそう思うということは同じようなことを感じるお客様もいらっしゃる可能性があります。
お客様目線でイメージをしていきましょう。
お客様は物件写真で候補を絞りますが、写真では外壁の状態はわかりづらいものです。
クラック(ひび)が入っていないか、汚れていないかなど目で見て確認しておきましょう。
また、外壁を手で触ってみるとチョーキングと呼ばれる白い粉が手につく時があります。
それは外壁が劣化しているサインなので注意が必要です。
階段や廊下など共用部の汚れが目立つ物件は要注意です。
外壁に関しては手が回っていない会社が多く、ある程度仕方のない部分はあるのですが、共用部の管理は優先的に行われる業務なので、そこが汚れているとなると管理が行き届いていないことがわかります。
そういった物件はお客様に選んでもらえない、入居が継続しないリスクも大きいです。
日当たりや内装、窓からの景色など自分が実際に住んで見たらと想定して見ておきましょう。
特に水まわりの状態や臭気は検討する上で気になる部分です。
そういった判断の基準になりそうな箇所は重点的に確認しておく必要があります。
また、他の部屋の状態を外から見て、空室率がどのくらいなのかも確認しておくと良いかもしれません。
最近は特に都市部や駅前のマンションに住む方は車を持っていない場合が多いので、駐車場の利用度はそこまで気にする必要はありません。
しかし、車の停め方や植栽の状態などから入居者のマナー、管理状況が伺えるので、確認しておくことをオススメします。
車の停め方以上にゴミの置き方はモラルや人間性が出ます。
ルールを守れない入居者がいるということも問題ですが、管理会社が管理できていない可能性もあります。
内見するお客様としても良い気分はしないポイントなので現地調査をする際は見ておきましょう。
仲介会社として重要な業務である現地調査において必要な持ち物と確認するポイントを紹介しました。
現地調査は見学ではないので、お客様はどういった部分が気になるのかという視点を持って細かな部分まで確認するようにしましょう。