
賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
不動産管理会社の繁忙期がとても忙しいというのは管理業に慣れていない方でも聞いた事があると思います。
繁忙期と閑散期が他の業界と比べてもかなりはっきり分かれており、それぞれその時に取り組むべきことも変わります。
今回は、不動産管理会社の繁忙期・閑散期とそれぞれの取り組みポイントについて解説します。
不動産管理業の繁忙期は一般的には9〜10月と1〜3月と言われています。
9月からは企業の移動時期なので転勤や単身赴任で移動する人が多く、その際に賃貸物件の退去手続きや清掃、新しい入居者の募集など業務が増えます。
1〜3月は企業の移動にプラスで大学などの進学に伴い一人暮らしを始める学生の移動があります。
4月は入学や入社のシーズンなので、新生活に向けて移動をする人が多いのです。
この時期の忙しさは閑散期の2〜3倍とも言われます。
問い合わせ自体はこの時期より前からあるのですが、先に引っ越しても家賃がもったいないであったり、3月まで入居している人が多いので物理的に入居できないという理由で3月の終わりから4月の1週目までは忙しい日が続きます。
特に大学や規模の大きい会社が近い街の不動産会社は大変です。
逆に繁忙期以外はほとんど業務量は変わりません。
入居者や退去者が全くいないというわけではありませんが、数は格段に落ちます。
中でも繁忙期に入る直前、8月、12月に入居数が大きく落ち込みます。
(エアコン関係で問い合わせが来る会社は8月も繁忙期ですが...)
その分時間があるので、次の繁忙期を見据えて準備をする期間でもあり、この閑散期の取り組み次第で繁忙期の結果が変わってくると言えます。
繁忙期と閑散期ではそれぞれ不動産管理会社が取り組むべきことが変わってきます。
以下それぞれのポイントを解説します。
繁忙期ではいかに業務を効率的に回すかが鍵となります。
業務の中でお客様と電話など接する機会もあると思いますが、その際の対応は期日や内容を間違えないよう丁寧に行いましょう。
当たり前と思われるかもしれませんが、繁忙期は忙しすぎて案外気が回らないことも多いです。
しかし、それでは逆に二次クレームに発展してしまい自分で仕事を増やすことにもなりかねません。
忙しいからこそ期日などをしっかり確認し、優先順位をつけて効率よく進めていきましょう。
また、スケジュールに関していうと、内装業者も同じく繁忙期で立て込んでいるので、原状回復の完了が遅くなり待たされる事がよくあります。
それを回避するためにも退去日が決まった時点で内装業者に連絡し、スケジュールを押さえておくことをおすすめします。
原状回復以外にも早め早めの対応を心がけることで業務がスムーズに行えます。
閑散期は繁忙期を見据えて準備をします。
繁忙期に部屋が埋まらなかった物件の入居条件や、繁忙期に集客できるよう内装だけでなく外壁も含めてリノベーションをオーナーに提案することも重要です。
しかし、入居条件の変更やリノベーションはオーナーの判断を仰がなければならず、必ずしも対応できるわけではありません。
そこでおすすめしたいのが物件写真の取り直しです。
ネットで物件を探す人が大半のこの時代に物件写真が古かったり、暗いとなるといくら物件自体が良くても集客できません。
物によっては周辺環境の写真しかない物件や同じ部屋の写真ばかり何枚もある物件もあります。
お客様目線でどんな写真なら見て住みたいと思うか考えて取り直すことをおすすめします。
閑散期に空室対策や外壁の修繕、物件写真の取り直しをすべきと紹介しましたが、正直な話取り組めていない会社も多いのではないでしょうか。
時間がないというよりも、経験のないスタッフが多かったり、やり方がわからないという理由が主だと思います。
そういった会社はぜひ不動産テックの導入を検討してみてください。
人に頼らなければいけなかった業務をテクノロジーがサポートしてくれるので、誰でも効率よく業務を進める事ができます。
以下、おすすめの不動産テックを3つ紹介します。
空室の多い物件をそのままにせず、「なぜ空室が多いのか」「どうすれば改善できるのか」を分析しオーナーに提案することが重要です。
しかし、物件の現状と相場の把握や投資効率の良い改善手法を判断するのは難しく、しなければいけないとはわかっていても空室対策の提案を行えていない会社が多いです。
そんな問題を解決するのがAI搭載の空室対策システム「くうしつたいさくん」です。
「くうしつたいさくん」とは、空室対策実績に基づいた手法とマネジメントノウハウをAI搭載の自動化プラットフォームとして集約した日本初の空室対策システムです。
タスクに基づき空室提案のフローの一部を自動化することが可能になり、“ヒト”が苦手とする部分をテクノロジーが補います。
スタッフの知識や経験に頼らず、より高度な提案を行えるように支援します。くうしつたいさくん実際の画面①
空室率や空室日数など重要な情報をエリアやオーナーごとに日々チェックが可能で、解約や大規模修繕など重要なイベントが発生した際にはアラートでお知らせされます。
くうしつたいさくん実際の画面②
担当者ごとに目標に対する売り上げ実績、受注率、決定率などが把握できるので目標に対する意識も向上します。
「くうしつたいさくん」の詳しい内容についてはこちらから
https://retech-network.com/kushitsutaisakun
物件を維持管理するには外壁の修繕が必要不可欠です。
当然ながら物件も老朽化するので10〜15年に1度は外壁のメンテナンス工事が必要となります。
しかし、外壁診断には多くの専門知識がなければならず、そう言ったスタッフが少なくオーナーにしっかりとした提案をできていない現状があります。
それを解決するのが外壁診断・提案書作成システム「がいへきんぐ」です。
がいへきんぐは一級建築士が監修しており、プロのノウハウを誰でも簡単に活用することができます。
項目に沿って建物を撮影し、その状態にあった文言を選択するだけで提案書が自動作成されるので、提案書作成にかかっていた作業時間も大幅に削減されます。
がいへきんぐ実際の画面 記載内容は誰でも理解できる内容になっており、専門知識も不要なので経験の浅いスタッフや時間が限られるパートなど、誰でも使える仕様になっています。
提案書は自動で生成され、提案用に外壁デザインのパターンや成功事例も格納されているので、必要な準備も最小限で済みます。
がいへきんぐ提案書 今までは手が回らず他社にとられていた外壁修繕を自社で行うことで収益アップにもつながります。
繁忙期に入ると外壁修繕は行いづらくなるので、閑散期のうちに取り組みましょう。
「がいへきんぐ」の詳しい内容についてはこちらから
https://tatsujin.tech/gaiheking/
繁忙期を迎える前に物件写真を新しくしておくだけで集客率は大きく変わります。
しかし、物件撮影は一眼レフを使うことが多いのですが、それだと使えるスタッフが限られる上、撮影できても窓の外が白飛びしてしまうということも多いのではないでしょうか。
そんな時に活用して欲しいのが物件撮影と今話題のVR内見作成の両方が行えるスマートフォンアプリ「NODAL VIEW」 です。
NODAL VIEWは、スマートフォンにアクセサリとレンズをつけるだけ、水平垂直のガイドラインが画面に出るので誰でも簡単に撮影ができますし、最大11枚の明るさの違う写真を撮影しそれをAIが自動で合成するので、窓の外の白飛びも起こることなくプロクオリティの写真が撮影可能です。
NODAL VIEW撮影画面
NODAI VIEWのAI補正
また、VR内見に必要なパノラマ画像の撮影とツアーの作成も行うことができます。
360°パノラマ画像も物件写真同様AIが自動で生成、ハイクオリティな仕上がりにしてくれます。
できた画像はクラウド上に保存されるので、それをパソコンでつなぎ合わせることでツアーが完成。
インフォメーションマークを配置することで文章や写真・動画でレールなどの寸法や営業マンのおすすめポイントなどの情報が入れ込めます。
ツアーはリンクを発行することで誰でもスマートフォン・PCで見ることができますし、うちにいながらにして営業マンと一緒に内見をしているかのような体験ができます。
NODAL VIEWで作成したVR内見
「NODAL VIEW」の詳しい内容についてはこちらから
https://www.crasco.jp/nodalview
不動産会社の繁忙期と閑散期について解説しました。
稼ぎ時である繁忙期は、閑散期にどれだけの施策に取り組めるかが大きく影響します。
物件の入居率を上げるために何ができるのか、何をすべきなのかを考え前もって行動しておきましょう。