宅建の更新は何年ごと?費用や手続きの流れを解説
宅建資格は更新が必要なのでしょうか?
また、更新の必要がある場合は何年ごとに必要なのでしょうか?
宅建の更新の必要性から、宅建の更新の必要性から、費用や手続きの流れを解説します。
宅建士に更新は必要なの?
免許証にも更新があるように、宅地建物取引士証には更新が必要になります。
有効期限は5年間です。
ただし、宅建試験の合格実績や資格登録自体は無期限です。
更新が近づくと郵送で自宅に葉書が届きます。
更新を希望する場合は「取引士証の更新」を申請し、「法定講習」を受講する申し込み手続きをします。
※登録事項「住所・氏名・本籍・勤務先」のうち、住所移転して報告をしていない場合、このお知らせは届かないので注意してください。
宅建業法違反を問われる場合もあるので、事前の対応が必要です。
更新の必要がない場合
宅地建物取引士証の更新は義務ではなく任意です。
宅建士の合格の事実は有効であるため、登録消除を申請する場合出ない限り、合格や登録には更新の必要がありません。
ですので、現在不動産業界や、宅建士の資格を使用する業務に就いていない、宅建士の独占業務をしないなど場合は更新する必要はありません。
この場合の処分も罰則もありません。
宅地建物取引士証は5年に1回更新が必要
宅建士としての業務を行う人や、不動産業者に従事し取引士証の交付が必要です。
この場合、5年に1度の更新は必須になります。
取引士資格に更新の必要はないものの、取引士として業務を行う場合には更新の必要があると理解しましょう。
というのも、宅建業法では以下の場面で宅地建物取引士証の提示を行う必要があるからです。
・重要事項の説明を行う場合(宅建業法第35条4項)
宅建士の独占業務である重要事項の説明を行う前に、取引士証の提示を行わなければならず、これに違反した場合は10万円以下の過料となります(同法第86条)。
・不動産取引に関し取引関係者から請求があった場合(同法第22条の4)
宅建士の独占業務でなくとも、宅建士証の提示義務が法律上定められています。
これに反しても罰則はありませんが、法律上義務付けられている以上持っておく必要があるでしょう。
例えば代金額の交渉や土地の調査などで提示を求められることが考えられます。
宅地建物取引士証の更新費用
石川県の場合、宅地宅建取引士証の更新費用は以下のようになっています。
参照:http://ishikawa.zennichi.or.jp/training-session/
受 講 料 | 12,000円 |
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取引士証交付手数料 (石川県証紙代金)※ | 4,500円 |
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合 計 | 16,500円 |
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宅地建物取引士証の更新ごとに16,500円が必要になりますので、5年に一度支払います。
宅建士の資格は他の資格と比べると更新費用はリーズナブルです。
宅地建物取引士証の更新の流れ
更新及び法定講習の案内の葉書が届く
宅建士証の更新には、交付申請前の6か月以内に行われる法定講習を受講する必要があります。
5年に1度の更新となりますので忘れてしまいがちです。
そこで、免許証同様に、各都道府県の宅建業協会から宅建士登録先の住所及び氏名宛に案内を記載した葉書が届きます。
これにより自身の取引士証の有効期限と更新が必要であるということが分かります。
この葉書は半年前に届くことが多いようです。
※登録事項「住所・氏名・本籍・勤務先」のうち、住所移転して報告をしていない場合、このお知らせは届かないので注意してください。
法定講習を予約する
届いた葉書を確認し、法定講習を予約しましょう。
法定講習は講習会場で講師の話を聴講するという方法で行われます。
講習会場の規模や受講生の人数の関係上、法定講習は予約制となっています。
会場は各地の研修施設やホテルの会議室が多く、開催日も毎月1,2回開催されているので自分の好きな時期を選択することができますが、予約は先着順なので、早めに申込みをしましょう。
事前に必要な書類などをチェックし、忘れずに持っていきましょう。
受講・取引士証交付
法定講習は丸1日かかります。
主に更新までの5年間になされた法改正について講義形式で行います。
具体的な科目は以下の通りです。
・宅地建物取引士の使命と役割
・法令改正の主要な改正点と実務上の留意事項
・紛争事例と関係法令及び実務上の留意事項
・改正税制の主要な改正点と紛争事例および実務上の留意事項
講習を聴講するだけで終了となります。
講習終了後、会場の受付で更新後の取引士証を受け取ります。
取引士証の更新の場合、即日発行されます。
石川県の法定講習日程は以下のようになります。
受 付 | 9:00 ~ 9:30 | 30 分 |
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開 講 | 9:30 ~ 9:35 | 5 分 | ガイダンス |
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1 時限目 | 9:35 ~ 10:05 | 30 分 | 宅地建物取引士の使命と役割 |
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2 時限目 | 10:05 ~ 10:35 | 30 分 | 土地・建物についての法令上の制限 |
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休 憩 | 10:35 ~ 10:45 | 10 分 | 休 憩 |
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3 時限目 | 10:45 ~ 11:30 | 45 分 | 住宅ローンを取り巻く環境 不動産金融 |
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4 時限目 | 11:30 ~ 12:15 | 45 分 | 土地・建物についての権利・権利の変動に関する法令 |
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昼 食 | 12:15 ~ 13:00 | 45 分 | 昼 食 (※当協会がご用意いたします) |
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5 時限目 | 13:00 ~ 14:00 | 60 分 | 宅地・建物についての税に関する法令 |
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6 時限目 | 14:00 ~ 15:00 | 60 分 | 宅建業法及び同法の関連法令並びに 宅地・建物の価格の評定 |
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休 憩 | 15:00 ~ 15:10 | 10 分 | 休 憩 |
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7 時限目 | 15:10 ~ 16:40 | 90 分 | 宅地・建物の取引に係る紛争のうち 代表的なものの処理の実例 |
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閉 講 | 16:40 ~ 16:50 | 10 分 | 取引士証の交付 |
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※遅刻した場合は受講できませんのでご注意ください。
まとめ
以上、宅建士の更新・流れや料金等をご案内しました。
このコラムでは以下のことがポイントになります。
・宅建試験合格や宅建士登録に更新は必要ないが、取引士証は5年に1回更新する必要がある
・更新にかかる費用は16,500円
・法定講習は5年分の法改正のおさらい。
5年に一度の事なので、段取りは都度忘れてしまうのですが、実務をしている人にとっては大事なことですので早めに申し込んで済ませるようにしましょう。
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