
賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
賃貸管理において、共用部の汚れ、外壁の破損、設備機器など建物の状態を知っておくためにも定期的な巡回は必要不可欠です。
しかし、近年では人手不足や業務の属人化、情報管理の煩雑さなど、多くの課題が浮き彫りになっています。
これらの課題を解決する手段として、不動産テックの導入が注目されています。
巡回点検業務とは、不動産管理において建物や設備の状態を定期的に確認し、不具合やリスクがないかをチェックする重要な業務です。
特に賃貸物件や商業施設では、入居者の安全と建物資産の価値維持に直結するため、継続的かつ的確な点検が求められます。
【巡回点検の主な内容】
外観や共用部の目視点検
→ 建物の外壁や屋根、エントランス、廊下、階段、ゴミ置き場などを目視で確認し、ひび割れ、破損、汚れ、危険箇所の有無をチェックします。
設備機器の動作確認
→ 消火器、照明、エレベーター、インターホン、給排水設備などの作動確認を行い、異常音や異常な挙動がないかを確認します。
異常箇所の写真撮影
→ 劣化や破損が見つかった場合は、その箇所をスマートフォンやデジカメで撮影し、後の報告や修繕依頼の証拠とします。
点検結果の報告書作成
→ 点検内容と写真、発見された問題点、必要な対応を記載した報告書を作成。関係部署やオーナーへの共有資料として提出します。
【⚠️ 巡回点検における課題】
従来の巡回点検では、以下のような課題が発生しがちです。
・紙ベースのチェックリストに手書きで記入する方法が多く、書類の管理や報告書の作成に時間がかかる。
・経験や知識が豊富な担当者でなければ異常を見逃すリスクが高まり、業務品質にバラつきが生じる。
・マニュアル化されていない場合、点検項目の一部が抜ける可能性がある。
・帰社後に報告書をまとめる形式では、記憶違いや記録ミスが発生しやすい。
・1件あたりの対応時間が長くなり、人的リソースに大きな負荷がかかる
このような課題を放置すると、入居者満足度の低下や建物の価値毀損、法令違反によるトラブルなどに発展する恐れがあるため、業務の効率化と標準化が急務となっています。
近年、不動産管理の現場では「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の流れが加速しており、その中核を担う存在が「不動産テック」です。
特に巡回点検業務においては、不動産テックの導入によって従来のアナログ作業を大幅に効率化し、品質の均一化・業務の省人化が可能になります。
以下に、巡回点検業務で活用される主要なテクノロジーを紹介します。
スマートフォンやタブレットを活用した点検アプリにより、作業現場でその場ですべての点検業務を完結できるようになります。
担当者は点検項目をチェックしながら写真を撮影し、異常の有無を記録することで、帰社後に改めて報告書を作成する必要がなくなります。
入力ミスや記録漏れを防ぎつつ、作業時間の短縮とリアルタイムな情報共有が実現します。
各現場で収集された点検データはクラウド上に自動的に保存・集約され、関係者間でリアルタイムに共有されます。
これにより、複数拠点を管理する本部やオーナーも現地の状況を即時に把握でき、迅速な意思決定や対応が可能になります。
また、過去の履歴も簡単に検索・比較できるため、建物の状態変化を中長期的に分析することもできます。
点検業務の中でも、特に人の目での確認が難しい設備や、頻繁に監視が必要な箇所には、IoTセンサーの活用が有効です。
例えば、温度・湿度・漏水・振動などのセンサーを設備に設置することで、常時モニタリングを行い、異常が検知されればアラートを出すことができます。
これにより、「点検に行かないと分からない」という状況から脱却し、予防保全型の管理体制が構築されます。
「きろくん2」は、巡回点検や原状回復、空室点検などの業務において、スマートフォンやタブレット一台で記録から報告までを完結できる画期的な不動産テックツールとして注目を集めています。
・直感的な操作性
ユーザーインターフェースが非常にシンプルで分かりやすく、スマートフォンに不慣れなスタッフでもすぐに使いこなせる設計。チェック項目の選択や写真撮影もスムーズです。
・点検報告書の自動生成
点検結果をその場で記録するだけで、写真付きの報告書を自動作成。帰社後の報告書作成が不要になり、事務作業の負担を大幅に軽減します。
・クラウドによる一元管理
記録されたデータはすべてクラウド上に保存され、社内の関係者やオーナーとリアルタイムで共有可能。ペーパーレス化と情報の可視化を同時に実現します。
・GPS・タイムスタンプ機能
いつ・どこで・誰が点検を行ったかが記録され、管理品質の向上と内部統制の強化にも貢献します。
業務効率の向上:移動中や現地で完結できる点検業務により、1件あたりの作業時間が大幅に短縮。
属人化の防止:点検内容がシステム化されることで、誰が行っても一定の品質を確保。
リアルタイム共有:本部やオーナーとの情報連携がスムーズになり、報告・対応スピードが向上。
教育コストの削減:操作が簡単なため、新人スタッフでも即戦力化が可能。
実際に「きろくん2」を導入した企業では、以下のような効果が報告されています。
不動産管理業務における巡回点検のスマート化は、業務効率の向上や人手不足の解消、情報の可視化など、多くのメリットをもたらします。「きろくん2」のような不動産テックの導入により、業務の質を高め、顧客満足度の向上にもつながります。
今後の不動産管理業務の未来を見据え、積極的なテクノロジーの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
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