賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
コーチングという言葉を聞いたことはありますか。
コーチングの本来の目的は、成長を支援することです。
答えを教えるのではなく「答えを引き出す」サポートを指します。
相手の話に耳を傾け、観察、質問、ときに提案などをして相手の内面にある答えを引き出すことで目標を達成する手法です。
実はこのコーチングが社員教育においても重要なのです。
Google社も実践している、今注目の社員教育「コーチング」をご紹介します。
現在、目標達成や社員教育の手法として、コーチングを取り入れる企業が増えています。
これまでの社員教育・社員研修といえばティーチングが一般的であり、知識や技術、技能などのスキルを相手に直接指導していました。
ティーチングにもメリットはあります。
・業務手順
・業界知識
・PCスキル
など、考えても答えが分からない分野では、ティーチングのほうが短期間での知識習得が可能となります。
また、新卒や業務未経験者は、ティーチングによって教えることで基礎的な力を身につけてもらう方法も有効です。
一方で、コーチングとは答えを教えるのではなく「答えを引き出す」サポートをし、成長を支援します。
あくまでその人自身が持つ考えや視点に気づかせることで、自発的な成長を導いていくことが特徴です。
対象者の自己実現や、目標の達成を促すために有効な方法だと言われています。
コーチングにより、
・自分自身で答えを導き出す能力
・主体的、自主的に物事に取り組んだり考えたりする姿勢
・ものの見方に柔軟性が生まれる
などを身に付けることができます。
しかし、コーチングには高いコーチングのスキルを必要とします。
社員教育に取り入れるならば、まずコーチングスキルを学びましょう。
アプローチや進め方、話の聞き方、質問やフィードバック。
そして効果的に対話を始める方法や、どのように思考から行動に移すのか学ぶ必要があります。
どんなコーチでありたいのか、どんなミッションを持っているのか、何から気づきを得ているのか、ということを意識します。
最初から無理はせず、まずは話しやすい人、身近な人にコーチングを提供し、しっかりと経験を積むことをお勧めします。
コーチ (Coach)という言葉が最初に登場したのは1500年代です。
その語源は「馬車」でした。
馬車の役割は「大切な人をその人が望むところまで送り届ける」ということです。
いわゆる目的地到着までのサポートをするということです。
そこから派生し、コーチングは「対象者の目標やゴールに向けて支援すること」という意味で使われるようになりました。
その後、コーチは個人や組織の目標達成を支援する存在として、教育、スポーツ、そしてマネジメントとさまざまな分野で発展を遂げていきます。
1840年代には、英国オックスフォード大学で学生の受験指導をする個人教師のことをコーチと呼ぶようになります。
スポーツの分野で使われるようになったのは1880年代です。
ボート競技の指導者がコーチと呼ばれていました。
マネジメントの分野でコーチという言葉が使われ始めたのは1950年代です。
コーチングがいち早く注目され、発展を遂げたのはアメリカでした。
合理的発想が得意なアメリカでは、「スポーツ選手にコーチをつけると記録が伸びるのなら、組織においても上司が部下にコーチングできれば、きっと部下の成績はアップするだろう」と考えらレました。
そこから組織のマネジメントにおけるコーチという概念が生まれました。
現在では、マネジメントとしての認知が高まり、多くの企業・組織が、人材開発、リーダー育成、風土改革のためにコーチングを導入しています。
コーチングを受ける目的の1つとして目標の達成目的があります。
コーチングは、コーチとクライアントとのコミュニケーションや会話を通じて考えや感情を整理し、行動に促していく手法です。
そこで、「なぜ」という質問を「なにか」に変換して質問してみましょう。
例えば、
・なぜ契約をとることができなかった?→契約をとれなかった障害は何だったのか?
・なぜ報告が遅れた?→迅速に報告するためにはどうすればいいか?
後者の方が威圧感がなく、今後の具体的な改善案や成功体験の共有がしやすくなります。
コーチングでは、モチベーションを重視します。
モチベーションとは、進んで行動できる動機づけのことです。
人が自ら学んで、自ら問題を解決していけることを目的とします。
コーチは質問を通じてクライアントから考えや感情を引き出すこと、モチベーションを上げて行動できるようにすることのプロですから、コーチングはこれらが可能なアプローチになります。
クライアントを勇気づけて、やる気を引き出し、自発的な行動を促します。
後に、次の業務を任せたり、結果が出た後に評価します。
結果の良し悪し左右されず、今後の業務のモチベーションになるように評価することが大切です。
また良い結果の場合は褒めるだけではなく、ひとつ課題を出してあげることも重要でしょう。
そうすることで、クライアントのモチベーションにも繋がり目標の達成にも近づきます。
コーチングを学ぶ目的として、大きなものにマネジメント力の向上があります。
会社で人を動かす立場にいる人がマネジメント力向上を目的にコーチングを学ぶ例が多くなりました。
最近では1on1ミーティングを行う会社も徐々に増えてきており、コーチングを活用できる機会は増えています。
コーチングを会社内で行った場合、
・部下が自発的に行動する
・成長できるようになる
・コミュニケーションを円滑にできる
などのメリットが挙げられます。
コーチングは会話し、コミュニケーションを通じて行動を促す手法ですので、マネジメント力の向上には最適かもしれません。
コーチングの効果は様々です。
困難に対する新しい視点が見えてくる場合もあれば、決断力が向上する、コミュニケーションスキルや自信が向上場合もあります。
それらの効果は、仕事やビジネスであれば、営業や専門職などのスキルが上がる、営業成績が伸びることに繋がります。
「今の自分を変えたい」という積極的な思いがあれば、効果は最大に伸びていくでしょう。
社会の多様化が進み個人が活躍する時代においては、個人のことであっても思考を深めてどんどん行動にしていくことの重要性が、より一般化するのではないでしょうか。
悩みや問題を個人で抱え込むのではく、話し合い解決方法を見つけ出して行くことが、より身近になってくるでしょう。