賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
不動産業、特に不動産賃貸に関係している方は「集合住宅」という言葉をよく耳にするかと思います。
アパートやマンションなど様々な種類がありますが、それぞれどういった違いがあるのかもわからずに呼んでいる人が不動産業従事者にも実は多いのです。
今回は、そんな集合住宅の種類や特徴をまとめてご紹介します。
実は建築基準法では集合住宅と言う用語は定められていません。
集合住宅に該当するものとしては「共同住宅」「長屋」の2種類が挙げられます。
共同住宅は建物内にそれぞれ独立した専有の住戸があり、その他に入居者の共同で使用可能な共用部分(エレベーターやエントランス、階段など)があるのが特徴です。
長屋も共同住宅同様複数の住戸が一つの建物に集まってはいますが、エントランスなど共用部分がなく、それぞれの住戸の玄関が道路に面した形になっています。
集合住宅と聞いてイメージしやすいのが「アパート」と「マンション」かと思います。
正式な分類でいくと共同住宅がこれら2つの総称となります。
そして多くの方が「アパートとマンションて何が違うの?」と疑問に思っているでしょう。
実はアパートとマンションの明確な定義はありません。
しかし、便宜上呼び分けるために不動産会社ごとにある程度の定義づけはされているのでその一例と、それぞれのメリットデメリットを紹介します。
一般的にアパートといえば木造・軽量鉄骨造・プレハブ造といった建物を指すことが多いです。
特に木造のアパートは「〇〇荘」という名前を使うこともあります。
また、2階までの建物がアパート、3階以上がマンションという分類の仕方もあります。
日本では建物の構造や階数、設備のグレードで大まかに分類されることが多く、一般的にイメージがつく賃貸物件はおおよそアパートと呼ばれるものでしょう。
マンションに比べて賃料が安価で、木造であれば通気性もよくカビが生えにくいというメリットがあります。
逆に耐火性や防音性に乏しく、上の階の振動も伝わりやすいという特徴もあります。
鉄骨造・鉄筋コンクリート造(RC造)・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の建物がマンションに当たります。
耐火構造の建物と考えるとわかりやすいかもしれません。
マンションも「賃貸マンション」と「分譲マンション」の2種類に分けられ、分譲ではそれぞれの住戸を借りるのではなく所有するので設備や性能が賃貸よりも良い傾向にあります。
アパートに比べて防音性・耐火性・耐震性に優れており、また宅配ボックスや24時間利用可能ゴミ置き場などの共同設備も設置しやすいです。
ですがその分家賃や管理費が高くついてしまいます。
集合住宅の代名詞、アパートとマンション以外にも様々な種類の集合住宅が存在します。
それぞれの特徴について説明します。
メゾンは、建物の構造等による種別ではなく、「メゾン〇〇」など名称として用いられるものです。
同じように名称として用いられるものとしては、「ハイツ」「ハイム」「パレス」「コート」「レジデンス」「ヴィラ」「カーサ」「コーポ」などがあります。
ほとんどがフランスやドイツなど外国の住宅の呼称からきた和製の単語です。
それぞれの名称にこれといった違いはありません。
メゾネットは、一つの住戸を2階分使って作られており、階段によって上下階をつなげた間取りを指します。
集合住宅でありながら戸建てのように利用できるのが特徴です。
物件によりますが、一部の住戸だけメゾネットになっているタイプもあります。
一階をリビングやダイニング、二階を寝室などプライベートルームに分けることもできることが魅力的で、さらには音の反響がしにくいという特徴もあります。
テラスハウスとタウンハウスは共同住宅ではなく長屋に類します。
テラスハウスは、独立した住まいが壁を接した状態で連続して建っており、土地や建物も区分けで居住者がそれぞれ所有しています。
住戸が接している一戸建てと考えると良いかもしれません。
タウンハウスは横並びの分譲マンションのようなもので、土地は共有で建物は各戸がそれぞれ所有する形です。
日本ではあまり見かけない形でしたが、近年少しづつこうした物件が増えてきているようです。
団地とは、同一の敷地内に建てられている共同住宅の建物群のことを指します。
これには都道府県や市町村の運営する公営住宅や企業の寮などがこれに当たります。
住宅以外に公園や保育園などの生活に関連する施設が敷地内にある場合もあります。
集合住宅と一口に言っても様々あることがわかりましたね。
物件名や物件詳細でこれらの単語が出てきてもそれぞれどういうものなのか判断がつくようにしておきましょう。
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