賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
これまでの不動産業を変えるテクノロジーとして近年「不動産テック」と呼ばれるサービスが注目を浴びています。
その中でもVR・ARの領域は物件のプロモーションにとても効果的とされており、最近のニュースでも取り上げられています。
今回は、今注目のVR・AR領域の不動産テックについて解説していきます。
VRとは「Virtual Reality」の略で「仮想現実」と訳されます。
人間の五感を刺激することによって現実に存在しないものを実際に存在しているかのような体験をさせる技術です。
一方のARは、「Augmented Reality」の略で「拡張現実」と呼ばれます。
目の前にある現実の世界にコンピュータを用いてバーチャル情報を追加・拡張する技術です。
つまり、VRはリアリティを高めた「非現実世界」であり、ARは現実に非現実の視覚情報を重ねて表示させる「現実世界+α」となります。
近年はこれまでVR・ARの利用を進めていたゲーム・映画といったエンタメ系の業界だけでなく不動産業界においても内見をサポートするものや写真を加工する不動産テックとしての活用が進んできています。
不動産テックの中でもとりわけ最近注目を浴びているのがVR・ARの分野です。
VR・ARの活用法として、「バーチャル内見」と「バーチャルステージング」が主なものとして挙げられます。
「バーチャル内見」は、VRを活用することで物件を360°自由に見ることができ、わざわざ現地へ行かなくても内見できるというサービスです。
具体的に説明すると、物件の360°パノラマ写真を部屋ごとに撮影しそれをつなぎ合わせたものをVRゴーグルで見ながらまるで自分で歩いているかのように自由に移動できるというものです。
「バーチャルステージング」とは、物件写真にバーチャルデータの家具を設置するといった加工を施すサービスです。
ステージングとは、物件の生活イメージをより抱きやすくするために家具などを配置することを指し、バーチャルステージングはそれを写真データ上で行います。
紹介したようなVR・ARを利用した不動産テックには以下のような特徴があります。
VRやARを使うことでただの写真では得られないリアリティを演出できます。
ただの物件写真ではその画角からしか物件を見ることはできないですが、バーチャル内見サービスであれば各部屋をぐるっと見回せるので実際に物件で内見しているような体験ができます。
立体なので平面ではわからない部分も確認することが可能です。
また、画像にARで加工をするだけでも住んでみてからのイメージがしやすくなりますが、サービスによってはバーチャルツアーにステージングすることもでき、さらなる没入感が演出できるようになります。
データ上に物件のツアーがあるので、そのデータを共有することで同時に複数人が同じ物件を内見をすることができます。
店舗スタッフと自宅にいるお客様が同じ画面を見れるので、遠隔で説明を受けながらオンラインで内見できるというサービスも出てきています。
また実際に良いと思った物件のツアーのリンクを共有することで他の人に拡散も可能です。
遠方であったり、時間がないお客様でもバーチャル内見を利用することで実際に現地に行かなくても内見が可能になり、これによって集客の幅が広がります。
近頃不動産テックのVR技術が注目を浴びているのも、コロナウイルスの影響で外出を控えている人に向けて有効なサービスが打ち出せるという点からです。
AR技術のバーチャルステージングではお客様視点のメリットだけでなく、スタッフが物件にわざわざ行って家具を設置する時間と手間を省けるというメリットもあります。
こういったVR・ARのサービスの中で弊社が導入している不動産テックが「Nodalview」と「フォトステ」です。
Nodalviewは、AIを活用した自動画像処理によって、撮影経験の少ないスタッフでも、スマートフォンでプロカメラマン並みのクオリティの物件写真やパノラマ写真が撮影できるサービスです。
最大11枚の静止画を撮影しそれを一枚に自動合成するので、10Kという超高画質のバーチャル内見ツアーを作成できます。
傾きや色の修正はもちろん、家具を写真上で設置してステージングを行なったり、逆に必要のない家具などを消す加工も可能です。
バーチャル内見のツアーにも対応できるので、より一層の没入感を演出します。
不動産テックの中でもVR・AR領域のプロモーションにおける有効性は高く評価されています。
導入している不動産会社も増えてきているので、取り残されないためにも効果と費用について考えた上で導入を検討してみてはいかがでしょうか。