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PEST分析とは?不動産会社を取り巻く状況を理解して経営に役立てよう

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PEST分析とは?不動産会社を取り巻く状況を理解して経営に役立てよう


みなさんはPEST分析というものをご存知でしょうか。

会社を成長させるための戦略を練るためにはまず市場を理解しなければいけません。

その市場を分析するためのフレームワークがPEST分析です。

そしてこのフレームワークは不動産会社において特に効果を発揮すると言われています。

そんなPEST分析とはどういったものなのか、これで不動産会社の状況をどうやって把握するのかについて解説します。


〈目次〉  

PEST分析とは?

PEST分析が不動産会社で重要な理由

PEST分析の手順

Politics(政治)」

Economy(経済)

Society(社会)

Technology(技術)

PEST分析を不動産会社に当てはめて考える

まとめ


PEST分析とは?

PEST分析とはPEST分析とは PEST(ペスト)分析はマクロ環境を分析する際に用いられるフレームワークです。

PESTとは「Politics(政治)」「Economy(経済)」「Society(社会)」「Technology(技術)」の4分野の頭文字をとったもので、この分析法は数多くあるフレームワークの中でも早期に使用することが望ましいとされています。

同じく事業においての機会や課題を探るために用いられる「3c分析」や「SWOT分析」と組み合わせて使われることが多いです。

事業活動や経営管理においては、いくら自社努力をしたところで外部環境とあっていなければ市場に受け入れてもらうことはできませんし、逆に外部環境に変化に適した対応を取れれば事業拡大が可能です。

そのため市場を理解することはとても重要です。

不動産会社でもよく使われているフレームワークとなります。


PEST分析が不動産会社で重要な理由

PEST分析が不動産会社で重要な理由PEST分析が不動産会社で重要な理由 外部環境はマクロ環境とミクロ環境に分けられます。

そのうちの自社ではコントロールできない時流や業界の動向といったマクロ環境を把握・分析することで環境の変化や活動に影響を与える要因を探っていくのがPEST分析です。

なぜPEST分析が不動産会社にとって重要かというと、不動産業界が景気などの影響をモロにうける業界だからです。

例えば、好景気であるバブルの頃は不動産需要が高まっていましたが、逆にコロナ禍では不動産ニーズは落ち込んでいました。

また、人口の減少に伴い、空き家、空き部屋の数も増加し続けています。

このように外部環境の影響を大きく受ける不動産業においてマクロ環境を分析することは最重要と言っても過言ではないのです。

環境は常に変化するので、都度景気変動や動向を確実に捉えていく必要があります。

そのためPEST分析は継続的に行っていかなければいけません。


PEST分析の手順

PEST分析の手順PEST分析の手順 PEST分析を進める際の手順について説明します。

この手順は不動産会社だけでなくどの業界を考える場合においても同じです。


Politics(政治)

広義的には政治そのものだけではなく、市場のルールを変えるもの全般を指します。

具体例

・法律・制度の規制や緩和

・政党、政権交代

・政治団体

・外交政策

・税制


Economy(経済)

景気や経済成長といったモノやコトの価値を変化させるものを指します。

具体例

・景気の動向

・物価

・消費動向

・株価

・為替

・経済成長率

・金利


Society(社会)

人口動態の変化や流行・トレンドなど需要に影響を与えるものを指します。

具体例

・人口動態・密度・構造

・少子高齢化

・世帯

・流行・トレンド

・治安

・宗教

・教育


Technology(技術)

ITの発展など競争に寄与するものを指します。

例えば、これまで実店舗での集客競争だったものがネットという選択肢が生まれたことで競争相手が多様になったといったことを指します。

具体例

・インフラ

・技術革命

・IT

・特許


PEST分析を不動産会社に当てはめて考える

PEST分析を不動産会社に当てはめて考えるPEST分析を不動産会社に当てはめて考える ではPEST分析を実際に不動産会社に当てはめて考えてみましょう。

事例として当社クラスコ(本拠:金沢)の外部環境について簡単にですが分析してみます。

政治的要因:2022年問題

経済的要因:コロナウイルスによる景気衰退、空室率増加、シェアリングエコノミーによる賃貸ニーズの増加

社会的要因:人口減少による人手不足、金沢新幹線の開通による金沢への移住者増加、テレワーク化で物件ニーズが変化

技術的要因:バーチャル内見など不動産テックの台頭、IoTが発展し住まいへのニーズが変化


政治的な要因としては2022年問題が挙げられます。

これは固定資産税や相続税の優遇措置を受ける「生産緑地」として指定されていた農地が2022年で指定解除を受けることにより農地の宅地化が進むと言われており、結果地価が大きく下落すると予想されています。

経済的な要因としては、コロナウイルスによって不景気が続いているということ、そして人口減少による供給過多で空室率が増加しているということ、シェアリングエコノミーの考えが若者を中心に根付き賃貸のニーズが高まっていることが挙げられます。

社会的に人手が不足しており従業員の確保が難しいことや金沢新幹線の開通によって金沢で暮らす人が増えたこと、テレワーク化が進むことで作業スペースやインターネット設備がある物件のニーズが高まっていることなどが社会的要因として挙げられます。

最後に技術的要因ですが、不動産業界で今注目を集めているバーチャル内見など不動産テックが台頭してきていること、IoTの発展で住まいに求める機能が変化してきていることが挙げられます。


まとめ

PEST分析はフレームワークとしては早い段階で行うべきとされていますが、イコール簡単、重要度が低いということではありません。

自社で変えることのできない外部環境を理解しそれに合わせていくことは戦略立案の上で最も重要といっても過言ではなく、特に不動産会社においては他の業界よりも注視しなければいけないものです。

ぜひ今後の戦略立案にPEST分析を活用してみてください。





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