賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
不動産業務を効率化し、労働生産性を上げることで業界の発展を促進する不動産テックは近年ますます注目を浴びています。
今回は、仲介業務支援領域の不動産テックにはどのようなものがあるのか、2020年最新版のカオスマップから注目の不動産テックをご紹介します。
一般財団法人不動産テック協会が発表している不動産テックカオスマップの「仲介業務支援」領域には、不動産売買・賃貸の仲介業務の支援サービス、ツールが分類されます。
賃貸仲介系への活用が近年増えていますが、賃貸仲介は利益幅が小さく労働集約的なビジネスでもあるため、不動産テックサービスによる業務効率改善に期待が持てる領域です。
これまで仲介業務では、モノとヒトを一元管理しなければならず、単純に既存のCRMを適用すれば効率化するというわけではありませんでした。
そこでエクセルと記憶に頼っていましたが、この領域の不動産テックサービスによってCRMと物件管理を結びつけることが可能になるのです。
まず、物件の所有者と借手・買手の間に入って売買や貸借の仲介を行う「不動産仲介」ですが、一般的な賃貸借の契約を例に挙げると、業務フローは以下のようになります。
他にも並行して接客のための資料を作成したり物件を調査したりなど不動産仲介業務は多岐にわたり、どうしてもマンパワーを必要とする、まさに労働集約型の業務と言えます。
このような業態に加え、現在日本は少子高齢化による深刻な労働力不足に直面しています。
そのため、不動産仲介領域における業務効率化は不動産業界内でも切迫した課題として注視されてきました。
このような背景を受けてか、2018年3月8日に矢野経済研究所が発表した「賃貸住宅仲介業を行っている主要9事業者の店舗数に関する調査結果」によると、調査対象事業者において拠点の集約や営業効率の向上へ向けた店舗展開の見直しも出てきているとみられており、必ずしも店舗数が増加を続けている状況ではないとしています。
同調査ではこの理由の一つとして、モバイル端末やPCからの物件検索の簡便化などの不動産テックによる集客効果の向上を挙げています。
「店舗展開だけではない集客力の向上は今後も進んでいくことになる」とも分析しており、仲介業務支援領域において不動産テック導入の影響が表れ始めていることが分かります。
ここでは、最新版の不動産テックカオスマップから、注目すべきサービスを各工程ごとにご紹介します。
顧客分析・可視化サービス「KASIKA」をご紹介します。
KASIKAはお客様の行動をリアルタイムで自動分析することができ、物件やサービスへの関心が高いお客様を自動で抽出します。
関心の高さが高まったタイミングで営業活動を行うことができるので、アポイント獲得の可能性が高まります。
特徴的な機能は以下の2つです。
ポップアップ機能
資料請求や物件のお問い合わせのメッセージを任意のページで任意のタイミングで出すことができ、ホームページを閲覧しているお客様の反響獲得に繋げられます。
また、物件の閲覧人数をリアルタイムで表示することもできるため、お客様の資料請求や物件のお問い合わせなどの意欲を上げることも期待できます。
ステップメール機能
ステップメールとは、あらかじめ用意した複数のメールを最適な順番で配信することです。
欲しいものが決まっていないお客様に対してお客様の状況の変化に合わせてメールを送ることで、欲しい気持ちを高ぶらせることができ、顧客獲得が期待できます。
不動産仲介業務におけるコミュニケーション問題を解決する「Atlicu(アトリク)」をご紹介します。
Atlicuは、不動産会社と顧客間の追客~契約までのコミュニケーションを支援するオリジナルのチャットサービスです。
スマートフォンアプリやPC版管理画面から手軽にメッセージを作成・送信できるため、顧客とのやり取りにかかる時間や手間を削減できます。
不動産に特化したツールでありメッセージや物件情報以外のやり取り、例えば内覧申し込みや電子契約書での契約、初期費用の支払いといったものまでアプリ上で行なうことができるようになります。
本ツールの導入により、不動産業界においてインターネット化が遅れていると言われる「物件検索以降の顧客とのやり取り」の簡便化や質の向上が期待できます。
本サービスを提供するサービシンクが全国の10~30代の女性337名に対し「不動産会社の店舗スタッフから物件情報をもらう手段」についての意識調査を実施したところ、担当者と個人的につながる「LINE」を使うことに抵抗を持つ女性が多いことが明らかになりました。
その点Atlicは、お客様に抵抗感を与えることなく、チャットにより手軽に担当者と連絡をとることができる仕組みになっています。
業務の自動化・効率化が進む「内見予約くん」をご紹介します。
内見予約くんはイタンジが展開する、内見の予約受付・連絡・レポート作成を自動で行ってくれるシステムです。
この不動産テックの導入により、これまで仲介会社や管理会社が電話やFAXを使って行っていた業務を24時間365日Webで行えるようになります。
定休日でも対応可能であり、ダブルブッキングを防ぐことにも繋がります。
また「不正業者チェック」「アンケート機能」「自動物件配信」などのサポートシステムも搭載されており、必要に応じて設定することができます。
電子契約サービスの「CLOUD SIGN」をご紹介します。
CLOUD SIGNは日本の法律に特化した、弁護士監修の電子契約サービスです。
すでに5万社以上の企業が利用しており、電子契約サービス市場累計登録社数はNo.1となっています。
契約の工程の全てがクラウド上で完結するため、数日間かかっていた契約の作業も最速で数時間で終えることができます。
契約締結をスムーズに、スピード感を持って行えることが特徴の一つです。
このように契約書をクラウド上で一元管理することで、郵送代、紙代、インク代や印刷代などのコストの削減やコンプライアンスの強化の実現が可能となります。
また、CLOUD SIGNのサービスには契約締結と同時にクレジットカード決済ができるCLOUD SIGN PAYMENTというサービスもあり、入金サイクルが早まると同時に24時間365日支払いが可能になるというメリットがあります。
不動産仲介業務は「to C」(対消費者)型の営業がメインとなります。
そのため、前述したような新たなサービスを利用して物件や顧客に関する情報を整理したり、書類を郵送したりといった事務作業にかかる時間や手間をカットし、その分を接客の質を向上させるよう努めることは有効な戦略だと言えるでしょう。
また、矢野経済研究所が2018年11月28日に発表した「国内不動産テック市場についての調査結果」において、BtoC領域(企業が消費者にサービス提供する市場)で今後高い成長が見込まれるのは「仲介サービスにおけるマッチング市場」であると予測されており、今回取り上げたようなベンチャー企業による新たな集客サービスが市場に浸透し始めていることなどが理由として挙げられています。
業務効率化への貢献が期待される電子契約の普及も新型コロナウイルスの影響も相まって急速に進んでいるため、今後は契約業務や物件の提案といった業務を中心に自動化・電子化が進んでいくのかもしれません。
カオスマップの最新版において12のカテゴリーの中でも最もサービスが追加された「不動産仲介業務支援」領域は、まだまだテック活用によって手を入れる余地が残されています。
一方で既存業務の自動化だけでなく、チャットに代表されるような手軽に連絡を取り合いたいニーズを持った現代の顧客に合わせた接客の仕方も、テクノロジーによって可能になってきています。
現在効率化したい業務は何なのか、各企業でそれぞれに合った不動産テックを見つけ、取り入れていきましょう。
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