賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
不動産の賃貸営業では様々なお客様に対して部屋を紹介することになります。
一人暮らしをしたい人やファミリーなど様々ですが、その中でも少し難しいのがこれから同棲をはじめようとするカップルへの紹介です。
これから同棲を希望するお客様への部屋紹介はどういったところが難しいのか、またその対応について紹介します。
カップルが同棲する際の問題点
同棲希望カップルへのヒアリング・対応のポイント
家賃
生活マナー
保証人
入居審査
審査が通りやすいカップル
部屋を貸したくないカップル
カップルで折り合いがつかず決まらない場合のクロージング術
まとめ
同棲を希望するカップルの難しい点は意見が合いづらいというところです。
お客様に来店いただき、いざヒアリングをしてみると、賃貸物件に求める条件が違い、意見の食い違いからその場で言い合いをするということもままあります。
ファミリーのお客様でさえ夫婦で意見が合わないこともあるのに、今まで一人暮らしをしていて今から同棲をするというカップルであれば余計に合わせることが難しいです。
そういった際の紹介の方法やクロージング方法は後ほど説明します。
また、賃貸では騒音トラブルになりやすいというのも問題です。
いざ一緒に住むと、話し相手がいる分声を出すことが増えます。
そうなると、1人で住む入居者からすると話し声はかなり気になるので、隣人間の騒音トラブルに発展しやすくなってしまいます。
賃貸営業マンが同棲を希望するカップルにヒアリングや対応をする際のポイントについて紹介していきます。
契約者は家主となる1人のみであり、それに伴い家賃を払うのは形式上1人となります。
ですので、支払いは一つの口座(契約者の口座)から引き落とされます。
そのため、家賃を支払えるかどうかを判断するのは2人の合計収入からではなく、契約者個人の収入からとなります。
カップル2人が生活する賃貸物件としては6〜7万円が家賃相場なので、それを毎月支払えるだけの収入があるかをチェックします。
先ほども述べたように同棲をすると話し声によって騒音トラブルになりやすいです。
だからと言って特別何か言う必要もありません。
しかし、最低限入居する際のマナーについては入居前に説明しておく必要があります。
説明を怠るとそれによってまたクレームにつながることもあるので注意しましょう。
保証人等に関しては一般的な賃貸と同様に物件によって必要な場合と必要でない場合があります。
カップルだから何か変わるということはありません。
しかし、注意すべきなのが未成年のカップルに関してです。
最低限親の承諾が要るか、まずそもそも未成年では契約できず紹介できない場合もあります。
そこは物件の管理会社によるところなので確認しておく必要があります。
保証人等はあくまで契約者に対してのものなので、同棲するもう1人に関しては関係ありません。
入居審査で確認する一番のポイントは契約者の勤務先や収入、つまり家賃を滞納することなく毎月決まった日に払い続けられるのかを見ます。
保証会社や連帯保証人が必要な場合もありますが、そこも金銭的な保証のためです。
社会通念上部屋を貸してはいけない人(暴力団関係など)でなければ基本的にはそこでほとんど決まります。
契約する賃貸物件、つまりオーナーによって審査の内容は変わってきます。
カップルの将来性によって審査が通りやすいといったことはありません。
例えば、これから結婚することが決まっているカップルでも普通のカップルと同じ審査が必要です。
ですが、そういったカップルはオーナーからすると別れて部屋が解約される可能性が低いので、印象は良くなります
賃貸営業を行う立場として部屋を貸したくないカップルは少なからず存在します。
意見が合わず営業マンや他のお客さんがいるにもかかわらず店舗で喧嘩を始める人、来店時の態度が悪い人などです。
そう言う人ほど後々他の入居者とトラブルになりやすい傾向にあるので紹介する際には注意します。
また接客の際もクレームをつけられることが多いので、気を配らなければなりません。
同棲希望のカップルで賃貸物件に求める条件等の意見が合わない場合がよくあります。
できる営業マンは話を聞きながらどちらの立場が強いのかを判断し、それに合わせた提案を行います。
折り合いがつかず言い合いになったり、険悪なムードになった場合であれば、まず両者の譲れない部分を聞き、書き出した上でその間をとって穏便に済ませると言うことが必要となります。
一人暮らしのお客様に対して行うのとは違い、接客や紹介などでも注意すべき点があるので、その際は気を配る必要があります。
賃貸営業の仕事では同棲希望のカップルに部屋を紹介することがかなり多いので、大切なお客様を逃さないように丁寧に接客を行いましょう。