検索ボタン
TOP > 賃貸  > VR内見のメリットとは?サービスを徹底比較

VR内見のメリットとは?サービスを徹底比較

このエントリーをはてなブックマークに追加
VR内見のメリットとは?サービスを徹底比較

ニュースにも取り上げられ、不動産業界だけでなく他業界からも注目が集まっているVR内見。

元々VR内見とは、主に不動産取引において、遠隔地のお客様であったり、時間の都合がつかないお客様向けのサービスでした。

ですが、コロナウイルスの流行で様々なニーズが生まれ、店舗あるいは自宅で、非対面で内見・内覧を行うことができるサービスとして注目を集めています。

現地まで行かなくても良いことでさまざまなメリットがあり、導入する企業が続々と増えています。

今回は、不動産業界のスタンダードになりつつあるVR内見について解説します。


<目次>
VR内見とは?
VR内見活用のメリット
 借主のメリット
 貸主のメリット
 不動産会社のメリット
VR内見を実施する際の注意点
 機器やシステムの準備が必要
 システムの安定性を確保する
 ユーザビリティを意識する
VR内見ツールを徹底比較
 ①nodal view
 ②Spacely
 ③THETA 360.biz
 ④NURVE
まとめ


VR内見とは?

VR内見とは、仮想現実技術を使って、建物や住宅などの不動産物件を仮想空間で見ることができる内見方法です。

実際に現地に行かなくても、VRゴーグルやスマホを使用して、  3Dモデルで作成された物件内部や周辺環境を自由自在に見て回ることができ、あたかも現地で物件内見をしているかのような体験ができます。 

専用の機材で360度のパノラマ画像を撮影しつなぎ合わせているので、物件の様子や雰囲気をリアルに感じることができます。   

遠方に住んでいる方でも、時間やコストをかけずに多くの物件を効率的に比較検討することができると注目を集めています。

特に最近では、リモートワークの普及により、物件を実際に訪れる機会が減ったことから、VR内見はますます需要が高まっています。


VR内見活用のメリット

VR内見を導入するとどの様なメリットがあるのか、借主・貸主・不動産会社に分けて解説します。


借主のメリット

【非対面で内見できる】

人と対面せずに内見・内覧することができます。  

通常の物件内見では、店舗へ来店し、内見したい物件を営業担当と一緒に絞り込み、現地に行って内見を行いますが、VR内見はお手持ちのスマートフォンやVRゴーグルを使って行うので対面での接客はありません。 


【時間とコストの削減】

VR内見で部屋を決めることができれば現地への移動時間や交通費節約になるので、VR内見を提供している不動産業サイトは魅力的です。

さらに、臨場感あるVR内見で関心のある物件を絞り込んでから実際の内見に行けば、期待外れで空振りに終わるといった無駄を防止することができます。

また、VR内見を使えば、物理的な距離の制約を受けることなく、世界中の物件を見ることができます。

これにより、遠隔地にある物件を効率的に比較検討することができます。


【比較検討がしやすい】

VR内見を活用することで、多数の物件を比較検討することが容易になります。

実際に物件を訪れる前に、複数の物件を仮想空間で見比べることで、自分に合った物件を選びやすくなります。


貸主のメリット

【退去前でも案内可能】

通常であれば、解約届が出た退去予定のお部屋は内見できませんが、VR内見を活用することで、退去前のお部屋でも案内することができるようになります。 

一度お部屋の360度VR画像を撮影しておけば、たとえ入居者の方がいたとしても内見してもらうことができ、早期契約に結びつけることができます。

大学進学や人事異動などが多い時期には、特に活躍する内見方法と言えるでしょう。


【コストの削減】

VR内見を活用することで、実際に物件を見に行くためのコストを削減することができます。

また、訪問者が少なくなることで、不用意な物件の利用を防止することもできます。


【収益や成約率UP】

退去から入居までの期間を極力短くできることにより、収益の最大化、成約率にも繋がります。


不動産会社のメリット

【顧客満足度の向上】

VR内見はまだまだ新しいサービスです。

ですので、「VRで物件の内見ができます」「自宅にいながら内見可能」などの訴求は、お客様の関心を集められます。

また、お客様が物件の内外観を事前に確認できるため、契約前のトラブルやクレームを防止することもできます。


【広告効果】

遠方のお客様や仕事で忙しく来店が難しいお客様に利用していただくこともできるので、今までターゲットではなかったお客様に案内が可能になります。

また、VRコンテンツをWeb上で提供することによって、実店舗への集客に繋がる可能性も高まります。


【案内業務の効率化】

現地案内を行わないことで案内業務の効率化に繋がり、より多くのお客様の接客を行うことができます。  

さらに、VR内見できる仕組みを整えることによって、案内業務の効率化を図ることができます。

VR内見は、お客様に通常の現地案内よりも多くの物件を見ていただくことができるので、納得した物件選びに繋がります。


VR内見を実施する際の注意点

VR内見を実施する際に気をつけたいポイントについて解説します。


機器やシステムの準備が必要

VR内見を実施するには、専用の機器やシステムが必要です。

一般的な方法は、スマートフォンやパソコンを使用することですが、より本格的なVR内見を行う場合は、専用のヘッドセットやカメラなどが必要になることがあります。

例えば、Oculus Quest 2というVRヘッドセットは、不動産業界で人気があります。

また、不動産物件のVR撮影には、専用のカメラや360度カメラが使用されることがあります。

これらの機器やシステムを使う場合、設定やセットアップが必要になります。

また、専用のソフトウェアやアプリケーションをインストールする必要がある場合もあります。

そのため、VR内見を実施する前に、必要な機器やシステムの情報を調べ、事前に適切な設定を行っておくことが重要です。


システムの安定性を確保する

VR内見中にシステムが不安定になると、映像や音声が乱れたり、ヘッドセットが正常に動作しなくなるなどの問題が生じる可能性があります。

システムの安定性を確保するためには、ハードウェアやソフトウェアのメンテナンスやアップデートを定期的に行うことが大切です。

ハードウェアについては、ヘッドセットやカメラ、その他の機器を定期的に清掃し、部品の交換が必要な場合には早めに対処する必要があります。

また、ソフトウェアについては、常に最新版を使用することでバグや不具合の修正、機能の向上が期待できます。

ただし、新しいバージョンにアップデートする際には、システム互換性やセキュリティの問題にも注意が必要です。

VR内見を導入する際には、不動産会社側でもシステムの利用方法を正しく理解し、不具合が発生した場合には、適切なトラブルシューティングを行うことが重要です。


ユーザビリティを意識する

VR内見を体験するお客様が、システムの操作や映像・音声の質に不満を持つと、VR内見の効果が半減することがあります。

VR内見を実施する際は、ユーザビリティに配慮し、使いやすさや快適性を向上させる工夫をすることが重要です。

例えば、お客様がシステムを簡単に操作できるよう、直感的なUI/UXデザインや分かりやすい案内文を用意することが必要です。

また、映像や音声のクオリティを高めることも重要です。

VR内見は、実際に物件を訪れる前に物件を仮想空間で確認することができるため、多くの人々に利用されています。

しかし、ユーザービリティが低い場合、利用者はVR内見を嫌がり、実際の物件内見に移行する可能性があります。

そのため、VR内見を提供する事業者は、ユーザービリティの向上に努め、顧客満足度を高めることが重要です。


VR内見ツールを徹底比較

ここからは実際に不動産業界で活用されているVRサービスについて紹介していきます。


①nodal view

nodal view(ノダルビュー)は、欧州を中心に世界20カ国で利用されているVR内見アプリです。

不動産業界を始め、観光業や建設業など、様々な分野で活用されています。

専用アプリと付属品(三脚・広角レンズ・スマホケース)があれば簡単に撮影でき、360度専用のカメラを購入する必要がありません。

また、専用の広角レンズを取り付けることで通常よりも広く撮影することができます。


nodal view(ノダルビュー)で撮影した高品質の写真やパノラマ写真をクラウドの管理画面上で編集し、超高品質の物件動画として、無制限に書き出すことができます。

動画でのプロモーションが効果的なSNS、動画投稿サイト、ホームページなどの各種プロモーションに有効活用できます。

また、360撮影したデータにバーチャルで家具を設置することができます。 

リビングやベッドルームなど、多くの時間を過ごす部屋に家具を設置することで、バーチャル上で課題となり得る部屋の広さを実感することができ、実際に住んだときのイメージがしやすくなるというメリットがあります。


360画像だけではなく、静止画を撮影することも可能で、ポータルサイトに掲載する写真も同時に撮影することができます。

明るさの違う写真を最大11枚撮影した後、AIが明るさを自動で調整し、1枚の最適品質の画像を生成てくれるので、誰でもプロ並みの写真を撮ることが可能です。


作成されたVRコンテンツには静止画やテキストを埋め込めるので、情報ポータルとしても活用できます。

リコーのTHETAという専用カメラにも対応しており、データを管理することができます。


ノダルビューの詳細はこちら▼



②Spacely

Spacely(スペースリー)は、スペースリーが提供するVRコンテンツのクラウドソフトです。

クラウド上でデータを管理しているので、マップの埋め込みなどが簡単に行えます。

撮影機材を選ばないのも特徴で、どの機材で撮った画像でも利用可能です。

AIによって画質を調整する機能もあります。

サイトへの埋め込みはURLで行え、スマホやPCなどのデバイスでも利用できます。

コンパクトな独自のVRゴーグルも販売しており、さらには機材選びや撮影の仕方などをサポートしてくれるサービスもオプションで行ってくれます。


スペースリーの詳細はこちら▼



③THETA 360.biz

THETA360.bizは、リコー株式会社が提供する、360度カメラ「RICOH THETA」を活用したビジネス向けのサービスです。

このサービスでは、RICOH THETAで撮影した360度の映像を共有することができます。

こちらもクラウド上で画像を管理、保存することで編集・加工が可能です。

さらにVRコンテンツには静止画やテキストを埋め込むこともできます。

THETA360.bizはリコーの提供サービスなので使用可能機材はリコーのシータに限られてしまいます。

ですがその分、細かな操作説明や撮影代行など手厚いサポートを受けることができます。

料金プランはフリープランと有料プラン4つの計5つがあります。

フリープランでは公開上限枚数が少なくなってしまいますが、有料プランになるとその上限も増加、オプションでステージングも可能となっています。


THETA360.bizの詳細はこちら▼


④NURVE

NURVE(ナーブ)は、不動産だけでなく、レジャー、ブライダルなど幅広い業種をターゲットにしたVRサービスを展開しています。

独自の撮影アプリがあり、そこからVRクラウド上にデータを蓄積することで管理・編集を行えます。

撮影機材は主にリコーのシータに対応しており、新しいシータが発売されるたびに都度対応できる様バージョンアップが行われています。

VRクラウドの基本料金とは別にVRパノラマをWEBに掲載するのに別途料金がかかります。

また、VRの撮影代行を行ってくれるサービスもあります。


ナーブの詳細はこちら▼


まとめ

VR内見を活用することで、新築や中古物件の売買、賃貸物件の内見が手軽に行えるので非常に便利です。

遠方にお住まいの方や忙しい方だけでなく、「内見する手間を省きたい」という方にも魅力的なシステムです。

また、IT重説を導入すれば、非対面で物件を借りることも可能になります。

VR内見の導入にあたっては、費用や機能だけでなく、会社の規模や取扱い物件数などを考慮する必要があります。

他社との差別化や顧客サービスにも役立ち、VR内見サービスを導入する企業は今後も増えていくのではないでしょうか。

自社の事業や規模にあったサービスを探し、積極的に導入することで、ビジネスに活用していくことが重要です。


-----------------------------------------------------------
不動産テックのTATSUJIN JOURNALでは、最新の不動産トレンド、不動産テック、賃貸仲介・売買の業務改善事例、セミナー情報などお役に立つ情報を日々発信しています!

入居者ニーズの変化や新型コロナウイルス感染拡大などによって、時代の変化に応じた取組みが今まで以上に必要となってきました。

そこで、賃貸管理会社の皆様のお悩み、課題を安心安全な状態で解決するために、毎日オンラインセミナーを開催し、最新の情報をご提供しております。

その他、賃貸管理会社の皆様にお役に立てる情報をメルマガ・LINEにて配信しております。

こちらもぜひご登録お願いいたします!
-----------------------------------------------------------



資料請求

おすすめ記事

×