賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
皆さん、「MECE(ミーシー)」という言葉はご存知でしょうか?
論理的思考を鍛えるための超基本フレームワークと呼ばれているもので、上司や同僚から「もっと論理的に説明してほしい」と言われてしまっている方もこの思考術をマスターする事で論理的な思考がトレーニングされていきます。
事象や物事を分解して考える時に「漏れなく、ダブりなく」を表すフレームワークがこの「MECE」なのです。
MECE(ミーシー)をビジネスにおいて活用するメリットはいくつもありますが、その中でも一番のメリットは、主観的になってしまいがちな思考に客観性をもたせ、論理的に整理できる点にあります。
相手になにかを説明する際にその事象や物事ににモレやダブりがあると、説得力に欠け、こちらの結論をスムーズに理解してもらえなくなってしまいます。
そこで、このMECEを意識して自分の中で論理を組み立てることで、相手に納得感を与える強力な論理展開を可能にすることができるのです。
MECE(ミーシー)は「漏れなく、ダブりなく」の言葉通りに事象や物事、枠組みなどを分解していきます。
例えば日本のプロ野球を例にとってみましょう。
日本のプロ野球をチームという観点で構成する要素を「漏れなく、ダブりなく」分解していくと下図のようになっていきます。
日本のプロ野球という固まりはまずセリーグとパリーグに分解され、それぞれのリーグはさらに6つずつの球団で構成されています。
(※ここからさらに所属メンバーなどで細分化されていきますが、ここでは省略します)
12球団全て網羅されてますし、ダブりもないかと思います。
MECEを行なう際のポイントは「漏れ」や「ダブり」がない枠組みになっているかを確認しながら進めていく事になります。
そのままプロ野球を例にとると、試合という観点で分解する際に
「ペナントレース」と「セパ交流戦」に分けてしまうと、本来セパ交流戦はペナントレースの一部ですからダブりが発生してしまいます。
この場合、正しい分解方法の例としては、「同リーグの球団との試合」「他リーグの球団との試合」となります。
不動産会社の場合、MECEを使って分解をしていくと問題の原因究明分析の精度が上がってきます。
例えば、「自社取り扱いの物件の入居率が下落している」という問題があった際に、あまり分解をせずに施策を行なってしまうと精度の高い施策が打てません。
そこでMECEの思考術を使って、「自社取り扱い物件」を分解していきます。
このように分解し、それぞれの入居率を調べていく事で「どのカテゴリで入居率が落ちているか」が明確になり、より精度が高く具体的な施策を行なう事ができるのです。
この「MECE」での思考術を身に付けて、問題に対しての原因究明・分析をクリティカルに行ない、会社やお客様から確固たる信頼を獲得していきましょう!!
今後も役立つフレームワーク術を随時、ご紹介させて頂きます。