賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
大手不動産会社も地方の進出し、地元の不動産会社は生き残るのが難しいと言われています。
しかし、そんな中でも独自のサービスを取り入れ、集客に成功している不動産会社は存在します。
今回は、そんな地方で取り組みが進んでいるサービスについて紹介します。
地方の不動産会社の今後について考える上で外せないのが「取引件数の減少」と「業者の増加」です。
人口減少によって不動産の利用者が減少、さらに需要そのものも落ち込んできており、取引件数は減少傾向にあります。
一方で開業のしやすさから不動産会社の数は年々増えており、現在は約30万社、コンビニの件数が5万強と考えるとどれほど多いか理解できるかと思います。
不動産の需要は減っているのにそれを扱う会社は増えている、つまりはお互いに食い潰し合う状態であり、淘汰のスピードもかなりのものになっています。
そんな中で生き残っていくには、他の不動産会社と差別化を図れる施策に取り組み、お客様に選んでもらえる会社にならなければいけません。
では不動産会社が生き残るためにはどういった取り組みを行えば良いのでしょう。
全国の不動産会社が取り組んでいる生き残るための仕掛けを4つ紹介します。
管理物件の入居者向けに食堂を開いている会社があります。
単身者が増えている現代では食生活が悪い人も多く、住んでいる物件の付近でバランスの良い食事を取れる場所は貴重です。
食堂を売りにする事で管理物件の入居率を高められますし、何よりそんな会社なかなかないので差別化としても効果があります。
入居者同士のコミュニケーションの場としても機能するので、地域活性にも一役買います。
お客様のニーズを満たすと同時に、会社のブランド認知も行える画期的な取り組みです。
一人暮らしがターゲットなので学生が多い地域ではより効果を発揮するかもしれませんね。
シェアハウスは高収益・高安定を両立した新しい賃貸経営スタイルで、若者を中心にニーズが高まっています。
複数人で一つの物件に住むので個人個人の家賃は低くなり、それによってハイグレードな設備を付けても入居者が入る、つまりは物件の価値を上げる事が可能という事です。
所有する空き家をそのままリフォーム・リノベーションすることで、すぐに経営を始められるという点もメリットです。
にもかかわらず、契約関係が煩雑であったり、トラブルに発展しやすいという理由から取り組まずにいる会社はとても多いです。
既に都市部では一定の市場規模を確保しており、今後さらに需要が見込めるビジネスだからこそ地方でもぜひ取り組んでみて欲しいアイデアです。
不動産会社が空き家を買い取って民泊を経営するケースもあります。
主に国内外からの観光客をメインターゲットに行われます。
特に海外からの観光客は日本ならではの体験をしに来ているので、日本家屋で宿泊できるという体験を求める人はとても多いです。
また、短期出張で地方にきた人や非日常を求めている人からもニーズがあるので、有効性は高いです。
民泊にしようとすると法令上の制限などがあり、それなりに準備は必要ですが、観光客がよく訪れる場所にある物件であれば効果は高いでしょう。
詳しくは観光庁が民泊支援をしているので参考にしてみてください。
民泊制度ポータルサイトはこちら
https://www.mlit.go.jp/kankocho/minpaku/
不動産会社の中にはテナントを取り扱っている会社もあるかと思いますが、開業支援まで手厚く行えている会社は少ないのではないでしょうか。
テナントを探している人の中には、これから初めてお店を開くという人も多く、テナントの提供だけでなく、内装デザイン会社の斡旋や果てはコンセプト作りまで、トータルでサポートしてくれる会社はとても貴重です。
最近は空き家を活用してお店を始める人もいるので、空き家活用の一環としても効果があります。
不動産会社と開業したい人が二人三脚でお店を作りあげる事で地域活性を図るという、まさに地域に根ざした不動産会社の形です。
今後不動産会社にはサービスの質や独自性が求められてきます。
これがなければ、言ってしまうと「この会社でなくてもいい」わけです。
「この会社じゃないとダメ」にするためにも他の不動産会社が取り組んでいないサービスを行いお客様に選ばれるようにしていく必要があります。
別に面白い取り組みをする必要はありません。
本質的にはお客様のニーズや時流を的確に理解し、それに合わせたサービスを行っていくだけです。
まずは、他の不動産会社がどのような施策を打っているのか把握するところから初めてみましょう。
地方の不動産会社が「取引件数の減少」と「業者の増加」の中で継続していくには差別化の施策に取り組み、目に付く会社になる必要があります。
地域のニーズを理解し、自社でできる、自社に求められることはなんなのか、これを機に考えてみてはいかがでしょうか。