賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
打合せで気を使ってしまい発言が出来ないことはありませんか?
心理的安全性とは、 役職や立場関係なくチームの社員全員が、自分の考えを自由に発言できたり、行動に移したりできる状態 をいいます。
チームの心理的安全性について提唱したのは、ハーバードビジネススクールのエイミー・C・エドモンドソン教授です。
エドモンドソン教授は、1999年に発表した論文「Psychological Safety and Learning Behavior in Work Teams」において、 チームの心理的安全性とは、対人関係のリスクを負うことに対して安全であるという、チームに共有された信念 として定義しています。これは、メンバーが何か発言をしても否定されたり罰せられたりしないという確信がある状態であり、お互いを尊重し、信頼しあっていることから生まれると記述しています。
そこで今回は心的安全性を確保することによって得られる効果をご紹介!
心理的安全性がここ数年で高い注目を浴びているのは、グーグル社が2012年から約4年もの年月をかけて実施した大規模労働改革プロジェクト、プロジェクトアリストテレス(Project Aristotle)により発見された「 チームを成功へと導く5つの鍵 」に関連しています。
チームを成功へと導く5つの鍵
そのうちの1つが「心理的安全性」です。同時に『 心理的安全性はその他の4つの力を支える土台であり、チームの成功に最も重要な要素 』であると綴られていたことから、高い注目を集めることとなりました。
「心理的安全性」の高いチームは、主体的な行動をとり、チーム内のアイデアを効果的に活用できるため、生産性の向上に寄与するとされています。
心的安全性が不足している職場で起きていること
チームの成功に最も重要な要素である心理的安全性。
では、心理的安全性が不足していると、どのような状況に陥ってしまうのでしょうか。
先述したエドモンドソン教授によると、心理的安全性が確保されていない職場では、多くの従業員たちが自己呈示行動や自己印象操作を行い、本当の自分を偽りながら働いているとのこと。
すると、本来持っている力を発揮できない、信頼関係を築けない、イノベーションが生まれないなどの状態に陥り、結果的にチームのパフォーマンスにもネガティブな影響をもたらしてしまいます。
心的安全性の確保によって得られる効果
心理的安全性の確保によって、メンバーは本来の自分を偽ることなく「ありのままの自分」でいられるように。それがチームや組織にどのような効果をもたらすのでしょうか。
グーグル社の調査によると、「心理的安全性」が高いとされるチームのメンバーは、以下のような特徴があるとされています。
情報共有のベースが構築される
まずは、自分の発言が否定されるかもしれないという不安がなくなるため、安心して意見が言えるようになります。
わからないことを確認できたり、ミスなどネガティブな事案が発生した際にも、隠さず性急に上司に報告したり、相談できるように。
そうなることで、 損失を最低限に抑えたり、メンバー皆で課題を解決する といった土壌ができます。
新たなイノベーションの創出
このように「情報共有のベース」が構築されれば、チームで協力しあえる関係性ができるため、 コミュニケーションが活性化 します。アイデアは活発に交換され、 新たなイノベーションにも繋がる でしょう。チーム全体の学習も促進されます。
従業員エンゲージメントの向上
これらの環境が整えば、メンバーそれぞれが仕事にやりがいを感じ、主体的な行動が増えていきます。モチベーションも高まり、結果的に 従業員エンゲージメントの向上 や 個人・チーム両方のパフォーマンスの向上 も期待できます。
「心理的安全性」が担保される事により、このような効果が現れ、結果的に 生産性の大幅な向上 や、 離職率の低下 に寄与していくのです。
「組織側」「従業員側」それぞれの目線のメリットも見てみましょう!
組織側のメリット
従業員側のメリット
組織側が率先して心理的安全性の確保と維持を目的とした施策を実施することにより、組織やプロジェクトチームだけでなく、従業員側に対しても多くのメリットを与えることができます。
組織の改善を行う際、この「心的安全性」がしっかり確保されている体制であるかどうかも視野にいれて改善していきたいですね!