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宅建の登録実務講習とは

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宅建の登録実務講習とは

宅地建物取引士(宅建士)の資格を取得したものの、実務経験が2年未満の方にとって、「登録実務講習」は不可欠なステップです。

本記事では、不動産会社の社員が知っておくべき登録実務講習の概要、受講方法、費用、メリットなどを詳しく解説します。

これから宅建士としてのキャリアをスタートさせる方は、ぜひ参考にしてください。



<目次>
宅建の登録実務講習とは?
受講対象者と受講条件
 閑散期
2.繁忙期に行うべき効果的な取り組み
 効率的なタスク管理
 顧客対応の強化
 デジタルツールの活用
3.閑散期に行うべき効果的な取り組み
 スタッフのスキルアップとトレーニング
 物件のメンテナンスと改善
 顧客フォローアップと関係強化
 業務プロセスの見直しと改善
4.繁忙期と閑散期を活用した成長戦略
 新しいマーケティング戦略
 業務効率化と自動化の導入
 フォローアップ研修
5.まとめ


宅建の登録実務講習とは?

登録実務講習とは、宅地建物取引士(宅建士)として登録するために必要な法定講習の一つで、特に宅建試験に合格したものの、宅地建物取引業における実務経験が2年未満の方を対象としています。 

宅建士として正式に業務を行うには、宅建試験の合格だけでは不十分で、一定の実務経験またはこの講習の修了が求められます。つまり、実務経験を補完するための制度がこの登録実務講習です。

講習を修了することで、「修了証明書」が交付され、これをもって宅建士としての登録申請が可能となります。

特に新卒社員や異業種から不動産業界に転職してきた方など、実務経験が浅い場合にはこの講習が宅建士登録への最短ルートとなります。


受講対象者と受講条件


出典:法定講習サイト 

登録実務講習の主な受講対象者は、宅地建物取引士試験に合格したものの、実務経験が2年未満の方です。ここでいう「実務経験」とは、不動産会社などでの宅地建物取引業務に従事した期間を指します。

宅建士として登録するためには、通常「宅建試験合格+2年以上の実務経験」が必要ですが、実務経験が満たない方は、この登録実務講習を修了することで代替できます。

次のような方にとって受講が必須となります。

・宅建試験に合格したばかりの新入社員

・他業種から不動産業界に転職してきた方

・宅建試験合格後、資格を活かせず実務に携わってこなかった方

受講にあたっては、以下のような書類の提出が必要になります。

・宅建試験の合格証明書または通知書

・本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード等)

・顔写真(受講証用)

・所定の申込書類(各講習機関の様式)

実務経験があるかどうかの判定や証明が必要な場合もあるため、勤務履歴のわかる書類(在籍証明書など)を準備しておくと安心です。



登録実務講習の内容とカリキュラム

登録実務講習は、「通信学習」と「スクーリング(対面またはオンライン)」の2部構成で行われます。これは、実務未経験者でも宅建士として業務を遂行できるよう、法律知識と実務スキルの両面から学べるように設計されています。

通信学習(自宅学習)

通信学習では、事前に配布される教材を用いて、以下のような基礎知識を学びます。

・宅地建物取引業法の基礎

・都市計画法、建築基準法などの関連法規

・不動産登記制度の概要

・売買契約・賃貸借契約の流れ

・自分のペースで学べるため、仕事や育児と両立しながら進めやすいのが特長です。

スクーリング(対面またはオンライン講義)

スクーリングでは、実務に即した演習やグループワークを通じて以下のような内容を学習します。

・重要事項説明書の作成演習

・契約書の確認と説明手順

・実際の取引フローに沿ったシミュレーション

・受講最終日の修了試験

講師には実務経験豊富な専門家が多く、現場でのリアルな事例を交えた指導が受けられます。講習の最後には、理解度を確認する修了試験が実施され、合格すれば「登録実務講習修了証」が交付されます。

学習期間と時間の目安

通信学習:20~30時間程度(目安)

スクーリング:1日または2日(6~12時間程度)

修了試験:講義終了後に実施(選択式の筆記試験)



登録実務講習の合格率

登録実務講習の修了試験は、合格率が90%以上と非常に高く、多くの受講者が合格しています。

例えば、LEC東京リーガルマインドでは、例年99%以上の合格率を誇っています。

修了試験の出題形式は、正誤問題20問と記述式問題20問の合計40問で構成されており、試験時間は1時間です。

合格するためには、正誤問題と記述式問題の両方で80%以上の正解が必要です。

多くの実施機関では、テキストの持ち込みが認められており、スクーリング中に講師が重要ポイントを丁寧に解説してくれるため、真面目に受講すれば合格は難しくありません。

修了試験に不合格となる主な理由は、遅刻や居眠りなどの受講態度によるものです。

講義中の遅刻や早退、居眠りは試験の合否に影響を与える可能性があるため、注意が必要です 。


よくある質問(FAQ)

Q1:登録実務講習はオンラインで受講できますか?

A:はい、一部の実施機関ではオンライン講習にも対応しています。 

現在では、コロナ禍以降のニーズを受けて、オンライン形式を導入している実施機関が増えています。

通信学習はもちろん、スクーリングもZoomなどを使ったオンライン講義で対応可能なところがあります。

ただし、全ての機関でオンライン対応しているわけではないため、申込前に確認することが大切です。 


Q2:登録実務講習の修了証には有効期限がありますか? 

A:修了証自体に有効期限はありません。 

ただし、宅建士として登録する際にはこの修了証の提出が必要となるため、合格後はなるべく早めに登録手続きを行うのが望ましいです。

また、修了後に住所変更や名前変更があった場合などには、別途書類が必要になる場合があります。 


Q3:講習を受けずに宅建士登録をすることはできますか?

 A:はい、実務経験が2年以上ある方は講習を受けずに登録可能です。 

宅地建物取引業における実務経験が2年以上ある方は、登録実務講習を受講する必要はありません。その際には、勤務先からの在職証明書などで実務経験を証明する必要があります。

経験年数のカウントには「取引に従事した実態」が問われるため、明確な証明書類を準備しておくことが重要です。


まとめ

宅建登録実務講習は、実務経験が2年未満の方が宅建士として登録するために必要な講習です。

不動産業界でのキャリアをスタートさせるために、早めの受講と登録をおすすめします。


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